声優になるには?どんな進路がある?
憧れの声優になるにはどのような進路を選べばいいのでしょうか。声優には国家資格や民間の資格、声優であることを証明する書類などはありません。実力の世界であるため、ごく稀なケースですが独学で学んだ人が役を勝ち取るという可能性もないわけではありません。
一般的には声優としての技術や知識を身につけるために専門の養成機関に通うことが近道であるとされています。では、専門の養成学校以外にも声優になるための道があるのでしょうか。
声優養成学校・専門学校を卒業する
声優を目指すルートとして最もポピュラーなものが声優養成学校や専門学校を卒業することです。最近の声優人気の高まりから、養成学校も増加傾向にあり有名声優を講師に招へいするなどして生徒を確保しています。
現場を知る現役の声優から指導が受けられるだけでなく、歌やダンスなどのレッスンを受けられる学校もあります。また、アニメプロダクションなどと提携していて卒業後、声優として活躍する可能性が高い学校もあり人気となっています。
声優事務所に所属し、正所属を目指す
声優はプロダクションや声優事務所に所属して仕事をすることが一般的となっています。なかには、声優になる前の段階で仮所属のような形で事務所に所属して正規の声優としての契約を目指す場合もあります。
フリーランスで声優活動をしている方もいますが、そのほとんどは人気や実績、信頼が高く、事務所から独立する場合が多いため、新人時代から事務所に所属することなく活動するのは困難です。事務所に仮所属する場合は、仕事は自分でオーディションを受けて取ることが原則で決まった給料も支払われないこともあります。
大学で演劇を専門に学んだ後声優養成所に入る人もいる
声優としての実力をつけるために養成学校や専門学校に通う人は多くいますが、なかには一般教養や専門的な教養を身に付けて人間性を豊かにすることを目的として大学で演劇を専門に学ぶ人もいます。声優は声だけの演技なので、演劇の基礎をしっかりと学ぶことで高度な表現力を身につけることができるでしょう。
演劇と声優の仕事にはさまざまな相違があるため、大学で演劇を学んでから声優養成所に入って声優のいろはを学ぶことになります。少し遠回りにはなりますが、演技に幅がでるというメリットもあります。
俳優・タレントとして一定の活動後声優になるケースもある
国内だけでなく世界的に有名な日本のアニメーション映画には、声優として著名な俳優、タレントが起用されることが少なくありません。もともと演技力や個性に定評がある俳優やタレントは、演じることに精通しており、声だけで演じる声優の仕事にすぐに慣れます。
なかには声優になることを目標として、俳優やタレントとして活動し、実力が認められた段階で声優に転向する人もいます。芸能界で一定の評価を得ていれば業界の人脈などもあり声優として活動するにもメリットが多いでしょう。