選んだコミュニティで価値観が決まる
自分で選ぶサークル・ゼミ・学部という居場所によって、世界は狭まっている=価値観が決まっているのではないでしょうか?
私の体験を踏まえて、お話しします。
①サークル選び
写真のように、入学式はすごい人だかりです。こんなに人が集まるキャンパスは早稲田祭を除くとこの日くらいではないでしょうか?全てはサークルの新歓活動のおかげです。
早稲田の新歓はカオス
新入生のほとんどが最初にサークルの新歓活動に遭うはずです。ものすごい人だかりのキャンパスを入学式の日に縫うようにして歩いて、やっとの思いで学生証を取りに行ったのは良い思い出です。信じられない勢いで、新入生(と思しきスーツ姿の学生達)の手元に新歓用のチラシが置かれるのです。テニス・フットサルのようなスポーツ系、演劇・ダンスのようなパフォーマンス系、学部(特に法学部)の試験対策をする勉強系……様々なサークルがあります。
私のサークル生活
私はそこでパフォーマンス系のサークルに入って、裏方作業をすることに決めていました。公演前には、1ヶ月くらい毎日のように作業があったり、舞台に出演するとなると2、3ヶ月毎日稽古することになります。時には、サークルを理由に授業をサボるなんていうことも……。
私がいたサークルでは、プロの役者を目指す人も多く、サークルの歴史も短かったため、就職活動をしまくる文化ではありませんでした。私も就活に嫌な印象しかなかったです。しかし、人によっては50年以上の歴史があるサークルで、70代のOB達との総会で社会人スキルが向上しているなんていうこともあるようです。OBOGのつながりで、就活の相談に乗ってもらうこともあるとかで、私のいたコミュニティとは全く違う世界だなと思います。
②ゼミ選び
大学生の多くが卒業論文をするために、少人数制の授業であるゼミを選びます。これは、特定の教授の下演習形式(話し合いや発表が中心の少人数の授業)で授業を行い、その指導の下で卒業論文を執筆または卒業研究をすることになります。これが大学生活の集大成となるのです。
ゼミの雰囲気が全然違う!
ゼミによっては、学問の楽しさを追い求めるようなゼミ、先生が自由で何をしてもいいゆるいゼミもあれば、毎週のように課題があるゼミ、外部との交流をして研究をするゼミ、就職先まで斡旋してくれるようなゼミ、さまざまなタイプがあります。ゼミの選抜で面接試験があるようなゼミから、簡単なレポート提出ですむゼミまでありますが、人気ゼミであればあるほど、就職に強いなんていうこともあります。
ちなみに、私のゼミの教授は、卒業生の進路先にあまり興味がなかったものの、自由に卒論制作をさせてもらえるような方でした。そこで学問的に意見を提示することの面白さに気づくことができました。
③学部での違い
国際教養学部は、独特な文化の学部でした。留学生の受け皿となっていた部門をベースに学部となったこともあり、現在も留学生を受け入れる学部である一方で、帰国子女など海外経験が豊富な学生も多かったのです。そのため、「国教生はチャラい」「海外かぶれ」と揶揄されることも多い学部でした。
私はいわゆる「純ジャパ(海外経験が全くない国際教養学部生)」で、最初は学部に合っていないような肩身の狭さがありました。
ただ、交換留学から帰ってくると、多種多様な国際的バックグラウンドが当たり前の国際教養学部の居心地の良さがわかりました。同級生の中には、「帰国子女だから」「ハーフだから」と日本の学校文化に馴染めなかった人も多くいたので、「それが当たり前の環境だとやりやすいんだろうな」と少し共感できました。
色々なバックグラウンド・多様性に寛容な国際教養学部の文化は私の価値観に大きな影響を与えました。ただ他の学部にいたら、また違う価値観になっていたのではないかと思います。
終わりに:世界が広がるきっかけになる
女子校から入学した私は、「自由」を感じて、「世界が広がった」と感じていました。ただ、学部生だけで4万人もいる「早稲田大学」にいたとしても、自分1人で属すことができるコミュニティは限られてしまいます。
ひとつの居場所で全てを知ったような気になることはありません。
知らず知らずのうちに、自分の居場所の価値観に染まってしまう前に、「自由」を利用してやりましょう。
参考
早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター :
統計データ | 早稲田大学 留学センター