授業選びも「自由すぎる」
他学部の授業も取れる
早稲田では授業の種類も多種多様で、他学部の授業を履修するシステムも充実しています。学年も学部も違う同級生と授業を受けることができますし、自分が興味を持っている分野で、学部で授業が充実していないものでも、他学部で授業を取ることが可能です。着物に関する授業から、ビジネス関係の著名人を呼ぶような授業まで、大規模大学ならではの多種多様さでした。
今までは、教室で先生から言われるがままという勉強が多かったかもしれませんが、大学では自分が勉強したいことを勉強する環境です。その分、自分で取る授業を選択する「自由」があります。(学部によって、必修科目等の多さは違いますが)
自由選択科目の多い学部
特に、私のいた国際教養学部では、「自由」に選択できる科目がかなり多くありました。
ただ、それは体系的に学問を学ぶことが難しい学部だとも言えます。好きなように授業が取れるわけですから、私のように、演劇・映画から中東の地域研究までとった挙句、ジェンダー論のゼミで卒業論文を書くような人までいます。コンセントレーションというシステムも導入されましたが、自分で履修を組みながら、専門性を高めなくてはいけません。「自由」の弊害です。
「自由」をどう使うか
何より、この「自由」は授業の履修に限ったことではありません。
サークルを頑張るか、学生団体を作るか、海外に行くか、起業するか、何に夢中になる学生時代を過ごすかは、自分次第です。
人によってはサークルの活動のために授業をきる(サボる)ことが日常茶飯事だったり、起業するために資金集めに奔走したり、就職を有利にするために人気の教授のゼミに入ろうとしたり……さまざまなコミュニティがある故に、どう振る舞うかは「自由」です。
結果として、その「自由」を通して出会った居場所によって、価値観は影響されます。