めちゃくちゃまっすぐなやつ
2人目は、私の親しい友人です。彼のヤバいところは「素直なエネルギー」です。
彼は、もともといじめられっ子でした。そこから落語に出会い高校生の落語大会で日本一になります。またバンド活動でも頭角を現し、地元では少し名の知れたバンドになりました。そんな彼は現在、No.1になるという夢を抱いてホストをしています。
この3文でもわかると思いますが、彼の経歴は普通ではありません。しかしもっと「ヤバい」のは彼のこのすべての活動の源流であるエネルギーです。
彼は自分がしたいと感じたことに対して、純粋に情熱を持って取り組んでいます。その中でまさに少年ジャンプのような「友情、努力、勝利」の3つを何よりも大切にして一歩一歩自分の夢に向かって歩んでいます。周りの友人を信じ自分を信じて、多くの人ができるわけではないことを、彼1人では決してできないことをを次々と成し遂げてきています。まるで漫画の主人公のようなその素直さと一生懸命さに周りは影響され、彼を好きになります。そしてその周りの人々とともに彼はまた彼の夢へと向かっていきます。そのエネルギーには思わず「こいつヤバいな・・」とつぶやいてしまいます。
この2人は、私が大学で出会った「尊敬できるヤバい」人々です。しかしもちろん、私の視点からは「尊敬できないヤバい」人々もいます。次はそんな人々についてです。
勢いがすごいやつ
3人目としてあげたいのは、あるサークルの先輩集団です。彼らのヤバいところは「勢い」です。
彼らはある一大イベントサークルに所属しています。1年を通して旅行やレクリエーションなど色々なイベントを企画し楽しむサークルです。私は、彼らに度肝を抜かれた、ある出来事に出会いました。
それは、浅草やお台場をめぐる東京観光イベントでした。そのイベントでかかる交通費以外の全ての後輩の費用を、なんと先輩が全額負担してくれたのです。ぼくらの班は高級ホテルのビュッフェで夜ご飯を食べることになりました。額としては全員分合わせると私の現在の家賃とちょうど同じくらいでした。しかしそれも当たり前のごとく、先輩が負担してくれました。その経験は私にはあまりにも新鮮で衝撃的で「ヤバいな」と心底感じました。
ここからは個人的主観ですが、彼らの「やばい」点としてあげることができるのが「勢い」です。彼らは、楽しいことならいい意味でも悪い意味でもなんでもできます。楽しくなるためなら、体力的負担も金銭的負担もなんのこれしきと跳ね返し行動を起こします。その、なんのこれしきという「勢い」の凄さに私は圧倒されました。私はノリと勢いで楽しく過ごすことを求めてはいないので、ベクトルが違っていて尊敬はできませんでした。しかし、そこまでしても楽しいことを求めている彼らは、もしかしたら人生を1番楽しんでいる人々なのかもしれません。