(3)絵本のコンテストで入賞する
絵本作家になる方法の1つに、絵本のコンテストで入賞するという手法が挙げられます。未経験だとしても、「新人賞受賞」などのような肩書きを得ることができ、華々しいスタートを切ることができるのです。
コンテストの情報は各出版社のホームページなどから確認することができます。たとえば講談社であれば、講談社絵本新人賞が開催されています。第41回(2019年度)の入賞作品の賞の特典として、以下の内容がホームページに掲載されています。
新人賞
正賞 賞状・記念品
副賞 50万円 本社より単行本として刊行佳作
正賞 賞状
副賞 20万円
(引用元:第41回(2019年) 講談社絵本新人賞 募集要項|講談社 絵本通信)
見事に新人賞を受賞できれば、単行本として刊行してもらうことができるのです。
ただし、非常に多くの作品が応募されることが予想されます。また講談社絵本新人賞の場合は、ほかの賞に応募した作品を使用することはできず、また応募した作品でほかの賞に応募することも原則禁止されています。
応募をする際はスケジュールや募集要項等をよく確認して、応募のしやすいコンテストを選びましょう。
(4)自費出版する
絵本作家になる道のりの1つに、まず自費出版を行うという手法が挙げられます。収益が出るとは言い切れませんが、プロの手によって製本された絵本を見ると喜びを感じる人も多いでしょう。
製本された絵本は、家族や友人に配ったり、インターネットで販売したりすることができます。人気が出ればより多くの絵本を販売することができたり、出版社の目に留まれば本格的にデビューを果たすことができるかもしれません。
(5)絵本作家の養成講座に通う
絵本作家になりたい人は多く、専門の養成講座も多く開かれています。学校へ通いながら、または働きながらでも絵本作家の仕事について学んでいくことができるのです。
内容は講座によってさまざまです。絵本作家全般の仕事についてのスキルを磨いたり、出版業界についての知識を教えてくれたり、絵本を売るためのマーケティングについて学ぶことができたりするような講座もあります。
また、中には実際に活躍しているプロの絵本作家から指導を受けることができる講座もあります。絵本作家とのつながりを作ることで、その後の仕事に結びつくこともあるかもしれません。