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「ピカソ、ゴッホといった世界の巨匠に、自分もなりたい」と夢を描く子供を持つ親も、もしかしたらいるかもしれません。絵を描いて、人々に感銘や感動を与えられる職業は魅力的でしょう。今回の記事では、画家の仕事や日本で活躍する画家、画家としての働き方についてご紹介します。
もくじ
画家とはどんな職業?
画家は、さまざまな画材を使って絵を描く仕事です。最近では、紙に作品を描くだけでなく、グラフィックソフトを用いてデジタル作画を作る画家もいるようです。
基本的に画家は一人で仕事していくものです。好きな時間に制作できますが、自分の作品に責任を持って取り組まなければ、プロの画家として続けていくことは難しいようです。仕事場はそれぞれ。専用のアトリエや自宅を使っています。人によっては、美術団体に所属する画家も多くいます。自分の作品を世にアピールする個展を自費でまかなうと、かなりの負担になってしまいます。美術団体に所属すると、団体の開催する展覧会に絵を出展できるのはメリットと言えるでしょう。
必要な資格はあるの?
画家になるために特別な免許や資格は必要ありません。平成27年度の国勢調査によれば、画家及び彫刻家、工芸美術家などの芸術家は、全国に約3万8000人います。極端に言えば、「名乗った」時点で画家になれます。その分、実力で決まる割合が大きい職業です。
画家の社会的意義
職業の社会的意義は、創作活動を通して、人々に感銘や感動を与えることです。人々は、何らかの精神的な欠如を埋めるために絵画を見たり、インテリアとして部屋に飾ることで場を演出したり、新しい概念や価値観に触れたり、多様な目的を持ち、絵画を求めています。
日本人で著名な画家
日本で著名な画家を何名かご紹介します。
- 葛飾北斎
葛飾北斎は、世界的に有名な画家です。手掛けたジャンルは、人物画、風景画、歴史画、漫画、春画、百人一首など。代表作は「富嶽三十六景」。その構図に表れる美が高く評価されているようです。 - 歌川広重
彼は、雨や雪など自然の表現に卓越した人物でした。実際に、ゴッホが歌川広重の作品のとりこになり、模写したほどです。大雨の様子を描いた「唐崎夜雨」は有名な作品の一つです。 - 岡本太郎氏
「芸術は爆発だ」という名言を残した芸術家です。当時は誰もやっていなかった原色をぶつける作品は、多くの人々の心を魅了させました。大阪万博では「太陽の塔」を完成させています。独特の世界観から、作品にとどまらず、作家やコメンテーターとしてメディアに登場することもありました。 - 草間彌生氏
水玉模様をモチーフに数多の作品を手掛けています。水玉模様ばかりですが、作品は単調ではなく、見る者の目を奪います。絵画のみならず、立体作品も制作。ファッションデザインや小説の執筆まで多彩な芸術活動を行っています。