鍼灸師になる手順
鍼灸師の資格は国家資格です。国家試験を受けて合格しないと、鍼灸師を名乗ることはできません。そのために、はり師・きゅう師のある学校で3年以上学び、受験資格を得ないといけません。はり師・きゅう師の学校で学んだうえで、国家試験に合格することが必須条件となるのです。
鍼灸師の国家試験を受ける資格を取る方法
まずは、はり師・きゅう師の国家試験を受ける資格を取る方法をご紹介します。
厚生労働省のホームページによると、文部科学大臣の認定した学校、厚生労働大臣あるいは都道府県知事の認定した養成施設において、3年以上必要な知識及び技能を修得した者が受験資格の一つに挙げられています。
そのため、はり師、きゅう師の養成カリキュラムのある専門学校か大学で学ぶ必要があるのです。はり師、きゅう師の養成カリキュラムがある学校のほとんどは専門学校ですが、看護系や体育系の私立大学にも、鍼灸師の養成課程はいくつかあります。初年度納入金は100万円から250万円程度で、実技が多い分一般的な大学よりも費用は高めです。
「はり師」「きゅう師」の国家試験に合格する
はり師、きゅう師の国家試験は、年に一度だけ2月に行われます。試験地は、北海道、宮城県、東京都、新潟県､愛知県、大阪府、広島県、香川県､福岡県、鹿児島県及び沖縄県で、視覚障碍者は各都道府県で受験可能です。試験科目は以下のとおりです。
医療概論（医学史を除く。）、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論及び東洋医学臨床論
ただし、同時にきゅう師国家試験を受けようとする者に対しては、はり理論又はきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請によりその一方の試験を免除する。
（引用元：はり師国家試験の施行｜厚生労働省）
受験するためには、願書の他にはり師、きゅう師の養成機関からの修業証明書（あるいは卒業証明書）が必要になります。受験手数料は11,600円です。はり師、きゅう師どちらの試験も受験する場合は、合計で23,200円の受験手数料が必要になります。
国家試験を行っている公益財団法人東洋療法研修試験財団の発表によると、受験者数は増加傾向にあり、合格率は年度によって差がありますが、60％台から80%台に収まってることが分かります。
（参照元：はり師の過去の受験者推移｜公益財団法人東洋療法研修試験財団）
（参照元：きゅう師の過去の受験者推移｜公益財団法人東洋療法研修試験財団）
