病院に行ったことがある人は多いと思いますが、鍼灸師（しんきゅうし）の施術を受けた人はそこまで多くないのではないでしょうか。一般的な病院に比べると認知度が低い鍼灸師。しかし、2018年には、世界保健機関（WHO）で漢方薬や鍼灸などの東洋の伝統医療が世界基準に認定される動きが出ており、鍼灸への注目は高まっています。今回はそんな鍼灸師になるために必要な基本情報をご紹介します。
もくじ
鍼灸師とは？
そもそも、はり師ときゅう師は別々の資格です。ただ、はり師ときゅう師を養成する学校の多くがどちらも並行して教えているため、一度に両方の資格を取ることが一般的になっています。はり師ときゅう師の資格を持っており、鍼（はり）と灸（きゅう）を使って患者さんを治療するのが鍼灸師と考えるのが一般的です。
鍼灸師の仕事内容
鍼灸師を養成している東洋医療専門学校のホームページには、
鍼灸師とは、鍼（はり）や灸（きゅう）を使って経穴（ツボ）などを刺激し自然治癒力を高め、病気の治療や予防を行う国家資格を持った医療技術者です。
（引用元：鍼灸師とは｜東洋医療専門学校）
と説明しています。鍼灸師の仕事は、鍼（はり）や灸（きゅう）を使ってツボに刺激を与え、身体の不調や病気の原因を取り除き、病気の予防を行う仕事です。
鍼灸師の給料
鍼灸師の年収の相場は、約350万円から500万円程度と言われています。しかし、鍼灸師の年収は経験や働き方によって違ってきます。治療院で働くのか、福祉介護施設で働くのか、チェーン店で働くのか、独立して開業するのかなど働き方は多様です。他にも、スポーツトレーナーや美容サロンを開業することも可能です。
また、柔道整復師やあんまマッサージ指圧師など他の資格と組み合わせることで、自由な働き方にアレンジし、高い収入を目指すこともできるでしょう。
鍼灸師に必要なスキル
鍼と灸に対する確かな知識と、東洋医学や現代医学など幅広い知識が求められます。また、その知識を使いこなす確かな技術があることが大前提と言えるでしょう。
それに加えて、コミュニケーションをとって患者さんの不安や悩みを解決するスキルが必要になります。患者さんは、何かしら不安や悩みを抱えて鍼灸師のところに来ます。体感として治癒されていることと同じくらい、精神的にも安心感を与えることができるコミュニケーション能力は大切なスキルの1つです。
