MARCHの大学ランク
大学のレベルを表すランクですが、日本の大学のランクは偏差値や入試難易度、合格者数、就職、平均年収、財政基盤、研究などを総合的に見て判定され、週刊誌や経済雑誌、新聞社、教育機関、政府などによって作成されています。
気になるMARCHのランクですが、「世界大学ランキング」で権威のある英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションとベネッセグループが協同でリリースしている、THE世界大学ランキング日本版によると、5大学全体の順位は27〜53位となっています。
大学受験の難易度について
MARCHの5大学は、世間一般では「難関大学」として知られています。文系学部が中心で、理系学部の少ないこれら5校の難易度は、センター試験の場合は、8割以上の得点率が必要とされています。それ以下の場合は、合格見込みの低いC判定にも到達できないようです。MARCHの受験を考えているのであれば、根気よく勉強して基礎を固め、入試にしっかりと備える必要があります。
MARCH(大学)の偏差値
MARCHの平均偏差値は60程度です。偏差値50がちょうど真ん中辺りに位置しているので、標準よりもだいぶ上ということになります。それでは、各大学の偏差値を文系・理系別に見ていきましょう。
MARCHの文系学部の偏差値
大学名 | 偏差値 |
---|---|
明治大学 | 60〜63 |
青山大学院大学 | 60〜70 |
立教大学 | 58〜63 |
中央大学 | 58〜63 |
法政大学 | 58〜65 |
MARCHの理系学部の偏差値
大学名 | 偏差値 |
---|---|
明治大学 | 55〜63 |
青山大学院大学 | 53〜60 |
立教大学 | 55〜60 |
中央大学 | 55〜58 |
法政大学 | 55〜58 |
MARCHと関連する大学群
次に、MARCHに関連する大学群をご紹介していきます。MARCHを第一志望に考えているけれど、併願校選びで迷っているという方は、以下に挙げる大学群の大学を知っておくといいでしょう。
GMARCH
MARCHの頭に学習院大学の『G』を加えたGMARCHという大学群があります。学習院大学は1847年(弘化4年)に創立された皇族が通うことでも有名な東京都にある私立総合大学です。法学部、経済学部、文学部、理学部、国際社会科学部の5学部17学科を擁し、東京都豊島区目白にある緑豊かなキャンパスで学べます。
「ひろい視野 たくましい想像力 ゆたかな感受性」を教育目標に掲げ、少人数制の授業を採用し、きめ細やかな指導を行なっています。学習院大学の偏差値は53〜58と言われています。
日東駒専
「日東駒専」は大学名ではなく、MARCHと同じように日本にある大学群の1つを示す言葉で、東京都にキャンパスを構える以下の私立総合大学4校「日本大学(日)」「東洋大学(東)」「駒澤大学(駒)」「専修大学(専)」のことを言います。1960年代に受験用語として使われ始め、特に塾や予備校では今でもよく使用されています。
日東駒専の偏差値は55前後とされており、ちょうどMARCH5大学の下に位置しています。どの大学も歴史があり、知名度、認知度がともに高く、中堅大学の中では評判のいい大学です。スポーツの分野でも有名な学校が多く、関東圏では4校とも人気があります。また、MARCHを受験する学生は、日東駒専を滑り止めとして受けることが多いと言われています。
SMART
近年、新たに生まれた大学群として「SMART」があります。SMARTは「上智大学(S)」「明治大学(M)」「青山学院大学(A)」「立教大学(R)」「東京理科大学(T)」の5大学の頭文字を取った大学群の通称です。
SMRATの成り立ちは、上智大学と東京理科大学の合格難易度が下がり、明治大学、青山学院大学、立教大学の合格難易度との差がなくなりつつあることから、早慶上理やMARCHよりも適切だという理由で生まれました。
成成明学獨國武
「成成明学獨國武」とは、MARCH同様、日本にある同等の私立大学をまとめてグループにしたものです。この用語には、「成城大学(成)」「成蹊大学(成)」「明治学院大学(明学)」「獨協大学(獨)」「國學院大學(國)」「武蔵大学(武)」の6大学が含まれます。
偏差値は55〜57ほどとされ、MARCHの下、次にご紹介する「日東駒専」の上に位置している大学群です。どの大学も個性のあるカリキュラムを提供しており、グローバル化に沿った教育や外国語教育を積極的に行なっています。MARCH志願者をはじめ、日東駒専の志願者も多数受験するため、競争率が高いのが特徴です。
MARCHを卒業後の進路は?
今後の人生に大きな影響を与える大学選びは、慎重に行いたいところでしょう。MARCHの受験を考えている方は、就職や進学といった大学卒業後の進路に関する疑問を抱えているのではないでしょうか。まずは、これら5大学の就職率を見てみましょう。
MARCHの就職率
就職活動の際に話題になる「学歴フィルター」という言葉をご存知でしょうか?学歴フィルターとは、とあるレベル以上の大学出身者のみ採用選考の対象となることを言います。MARCHの5大学は、このフィルターを通過しているので、大企業や有名企業への就職が有利と言えるでしょう。
MARCH各大学の就職率(2017年度)
大学名 | 就職率 [%] |
---|---|
明治大学 | 89.7 |
青山学院大学 | 89.7 |
立教大学 | 86.3 |
中央大学 | 88.8 |
法政大学 | 90.3 |
2017年度は、全国240大学のうち、法政大学が67位と就職率が最も高かったようです。法政大学のキャリアセンターと卒業生の就活サポートが、このような結果に繋がったとされています。
大学院へ進む道も
大学卒業後の選択肢には、就職だけではなく、大学院進学という道もあります。大学院では、大学で学習した分野をより追求し、さらに専門的に学ぶことが可能です。そのため、MARCHの卒業生のなかには、大学院へ進学する人も数多くいます。
就職と大学院進学で迷う場合は、両方を同時に行なってみるといいでしょう。就職説明会や企業によるセミナーの日程や情報、大学院の研究所や入試情報などを大学やネットで収集するようにしましょう。
憧れのMARCHに挑戦してみよう!
MARCHの5大学の基本的な情報をはじめ、難易度や偏差値、MARCHに関連する大学、就職に関してお伝えしましたが、いかがでしたか。
MARCHは長い歴史があり、ブランド力の高い私立総合大学として全国的に知名度・認知度がある大学群です。入試の難易度においては、早稲田大学や慶応義塾大学、上智大学などに次ぐ難関大学とされています。理系・文系どちらの学部も高い学力が必要なので、効率よく勉強し、MARCHへの合格を目指しましょう。