奨学金をもらっている人は計画をしっかり立てよう
奨学金を受給している人は、受給資格を確認しておきましょう。大学院の在籍が伸びた場合、追加で多く受給することができない奨学金がほとんどです。また、日本学生支援機構の奨学金などは、休学中は受け取ることができません。休止手続きが必要になります。
留年などで修了が予定より遅くなった場合は、貸与型奨学金の返還開始を猶予することもできます。それぞれ手続きが必要になるので、休学・留年でどのくらい休むのか、その間の資金はどうするか、などについては、もう1度計画を見直すことをお勧めします。
参考
学校を休学する予定ですが、休学中も奨学金の貸与を受けることはできますか。 | 独立行政法人日本学生支援機構
在学猶予 | 独立行政法人日本学生支援機構
他大学の院に入学しなおすことも可能
辞めたい原因が大学院の人間関係や、研究室の研究内容などにある場合は、他大学の院に入り直すことで問題が解決するかもしれません。修士課程の場合は、途中で今の大学を退学し、もう1度別の大学の修士課程を受験し直すことになります。
「研究が嫌になったわけではないが、むしろ周囲の環境に研究を邪魔されている」という人は、まずほかの大学院を見学させてもらうところから始めてみると良いかもしれません。今何が問題となっていて、ほかの大学院に移った場合はその問題が解決されるのかどうか、リストアップして検討してみましょう。
もう研究は嫌だ!というなら就活してしまおう
「研究を続けたい」、「修士・博士号が欲しい」という場合は休学・留年や再入学も有効なことがあります。しかし、「もう研究に興味を持てなくなってしまった」、「学位も特にいらない」という場合は思い切って就職活動に踏み切ってしまっても良いでしょう。
大学院を辞める人は、大学卒(学士)の資格を持っています。そのような人が就活する場合は「既卒」という枠に入ることになります。「新卒」と呼ばれる卒業予定見込み者と別枠で採用している企業もありますが、「既卒3年以内は新卒と同じ枠」という方針で採用活動を行っている企業もあります。既卒を採用している会社を検索して、まずは気負わずに企業説明会に足を運んでみましょう。