大学院で日本学生支援機構の奨学金を利用するには?
日本学生支援機構の奨学金を大学院で利用するための、申込基準や申込方法はどのようになっているのでしょうか?
申込資格
大学院生として日本学生支援機構の奨学金を利用するには、大前提として下記の資格を満たしている必要があります。
修士・博士前期課程又は専門職大学院課程もしくは博士・博士後期課程又は博士医・歯・薬・獣医学課程であり、経済的理由により修学に困難で優れた学生等であると認められる人。
ただし、休学中(学校長が有益と認めている留学の場合は除く)、留年中(過去の休学が事由によるものは除く)は申込むことができません。
(引用元:大学院での申込資格・申込基準|独立行政法人日本学生支援機構))
上記資格に明記されている「経済的理由」や「優れた学生」の基準については、次の「申込基準」にその詳細が書かれています。
申込基準
申込基準の中では「経済的理由」や「優れた学生」の基準について、それぞれ「家計の基準」と「学力の基準」という名前で定められています。
学力の基準
大学院の奨学金の場合、第一種と第二種の2種類があります。大学院生の場合、第一種と第二種の「併用貸与」が可能となります。
第一種奨学金のみ、または併用貸与を希望する場合の学力基準は以下のとおりです。
<修士・博士前期課程、専門職大学院課程>
大学等・大学院における成績が特に優れ、将来、研究能力または高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を備えて活動することができると認められること。<博士・博士後期課程、博士医・歯・薬・獣医学課程>
大学・大学院における成績が特に優れ、将来、研究者として自立して研究活動を行い、またはその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力を備えて活動することができると認められること。
(引用元:大学院での申込資格・申込基準|独立行政法人日本学生支援機構))
そして第二種の奨学金を利用する学力基準は以下のとおりです。
<修士・博士前期課程、専門職大学院課程>
(1)、(2)のいずれかに該当すること。(1) 大学等・大学院における成績が優れ、将来、研究能力または高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を備えて活動することができると認められること。
(2) 大学院における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められること。<博士・博士後期課程、博士医・歯・薬・獣医学課程>
(1)、(2)のいずれかに該当すること。(1) 大学・大学院における成績が優れ、将来、研究者として自立して研究活動を行い、またはその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力を備えて活動することができると認められること。
(2) 大学院における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められること。
(引用元:大学院での申込資格・申込基準|独立行政法人日本学生支援機構))
家計の基準
次に家計の基準です。奨学金の申請を行う際に家計に関する書類などの審査があります。
奨学金を利用する本人の収入と、配偶者の定職収入の金額の合計額が、下記の金額以下の場合に選考の対象となります。配偶者が給与所得者の場合は、配偶者のみ下表の給与所得控除をしたうえで、本人の収入金額と合算します。
本人の収入は定職、アルバイト、父母等からの給付、奨学金、その他の収入により本人が1年間に得た金額のことを指します。
なお、定職収入が給与所得以外の場合は、収入金額から必要経費を控除した額となります。
(引用元:大学院での申込資格・申込基準|独立行政法人日本学生支援機構))
なお、大学院の第一種奨学金の場合、収入基準額を越えていたとしても利用できる可能性もあります。
申込方法
日本学生支援機構の奨学金の申込みは、在学している学校を通じて行うことになります。進学前に奨学金の予約をする制度(予約採用)を利用する場合、現在通っている大学と、進学先の大学院が別の法人の場合でも、在学中の大学の指示にしたがって手続きを行うようになります。
進学後は奨学金に関しては進学先大学院を窓口として相談や手続きを行っていくことになります。
(参照元:申込み手続きについて|独立行政法人日本学生支援機構)
借りられる金額
2018年度以降の入学者については、貸与される月額は修士課程・博士課程でそれぞれ下記の通り設定されています。
修士課程
月額50,000円または88,000円
※修士課程、博士前期課程、専門職学位課程(専門職大学院)、一貫制博士課程前期相当分博士課程
月額80,000円または122,000円
※博士課程(博士医・歯・薬(6年制学部卒)・獣医学課程を含む)、博士後期課程、一貫制博士課程後期相当分
(引用元:金額|独立行政法人日本学生支援機構))