大学院中退を決断する前にできる5つのこと
子供が「大学院を中退したい」と言ってきたときに中退をすぐに決めるのではなく、その前にできることがあります。
教授や先輩、同期に相談する
所属している研究室の教授や先輩、あるいは気が合う同期に相談してみましょう。「研究室の人間と話しても無駄ではないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、中退を検討している理由によっては、相談することで意外と簡単に解決の糸口が見えてくるかもしれません。
相談した上で「やっぱり大学院を辞めよう」と決意が固まることもあるため、自分の気持ちをはっきりさせるためにも、研究室の人たちに相談してみるのは1つの手と言えます。
休学する
いきなり中退してしまう前に、少し大学院や研究そのものと距離を置いて考える時間を取れるのであれば、休学という選択肢もあります。ただし、休学そのものに関してはその後に就職活動をするとなった際に「なぜ休学していたのですか?」など理由を聞かれる場合もあるため、慎重に選択したほうが良いです。
ただし、大学院に在学している状態では「自分が今後どうするのか?」「どうしたいのか?」を建設的に考えることができないという場合は、とりあえず休学をして心と体の余裕を作るのも良いでしょう。
研究室・分野を変える
学内でほかに自分が研究したいテーマがありそう、あるいは同じテーマで指導をしてくれる別の先生がいるのであれば、研究分野や研究室そのものを変えることを検討してみましょう。
例えば指導教員と折が合わないことが悩みで中退を考えているのであれば、「ほかの先生に師事できないか?」を検討することで、大学院生活を修了まで送れる可能性も出てくるかもしれません。環境が変わるのは大変ですが、それで大学院生活を全うできそうならば考えてみても良いでしょう。
在学したまま就職活動してみる
「本当は進学じゃなくて、就職の方が良かったのかな……」と悩んでいるのであれば、とりあえず在籍したまま就職活動をしてみましょう。在学したまま就活を行って進路を決めることができれば、中退して不安定な身分になり不安を抱きながら就活するよりも気持ち的にもずっと楽でしょう。
大学院在籍中に就職活動を行う場合、既卒(学部卒・第二新卒)として就活を行うことになります。特に第二新卒の採用は近年積極的に行われており、大手企業などでなければ内定を得ることは十分可能です。ただし、新卒採用と比較するとやはり狭き門なので、事前の対策などをしっかりした上で就職活動を行うことが必要となるでしょう。
インターンシップや起業をする
「就職活動するくらいまでは、踏ん切りがつかない」という人は、大学院に在籍したまま企業のインターンシップに参加したり、あるいは自分で起業して、研究以外で社会とのつながりを作るのも1つの手です。社会とのつながりを得ておくことで「やっぱり自分は研究がしたい」「研究よりも早く社会に出て働きたい」など自分の気持ちも白黒つけられるかもしれません。