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大学院を中退したい…。院進したもののあまり合わなかった大学院。子供が中退したいといえば心配なのは子供の今後ではないでしょうか。当記事では大学院中退の現状とその後の就職活動へ影響するのかどうか、また中退を決断する前にやっておきたい5つのことをご紹介します。
もくじ
大学院を中退の現状
実際にはどのような理由で、どのくらいの数の人が大学院を中退しているのでしょうか?
年間約5,000人の大学院中退者
文部科学省が平成26年に発表した「学生の中途退学や休学等の状況について」という報道発表によると、平成24年の1年間で大学院の修士課程の退学者は5,121人、博士課程でも3,823人が何らかの事情によって、大学院を中退しています。
大学以外の短期大学や高等専門学校なども合わせた中途退学者の総数は、全学生数(中途退学者、休学者を含む)2,991,573人のうちの79,311人と、全体の2.65%となります。
大学院を中退する理由
大学院を中退してしまうのは、主にどのような理由からなのでしょうか?
学業不振
学業不振による中退者が多いのは、特に大学院に進学してすぐの修士課程が多いと言われています。大学が「勉強をする場所」「学びの機会を得る場所」だったのに対し、大学院は自ら主体的に「何を学ぶか」「どう研究していくか」を考えていかなくてはなりません。
4年間の大学生活との違いや、研究分野の内容が専門的すぎてついていけないなどが中退の理由の1つとなるようです。
経済的な理由
文部科学省が発表した「学生の中途退学や休学等の状況について」の中で大学・大学院、短期大学や高等専門学校なども合わせた中途退学者の退学理由で最も多かったのが「経済的理由」でした。経済的な理由で中退した学生数は平成19年度は14.0%でしたが、平成24年度には20.4%と約7%増えています。
特に大学院は講義形式の授業数は学部と比較して少なくなりますが、研究室に必ず在室して研究活動を行わなければならない「コアタイム」と呼ばれる時間を設けているゼミもあります。その時間はアルバイトなどの予定を入れることができません。そのため、アルバイトで学費を捻出することが難しくなり、やむを得ず中退を選択してしまう大学院生もいるようです。
研究や大学院が合わない
研究がしたくて大学院に進学をしたものの、実際に取り組んでみたらやりたいことではなかったり、大学院や研究室の雰囲気と自分が合わない、教授とのコミュニケーションがうまくいかないなどの理由から、大学院を中退してしまう人もいます。
その他やむを得ない理由
病気や事故などのやむを得ない理由で中退を余儀なくされてしまう人も一定数います。「学生の中途退学や休学等の状況について」の中でも修士課程において「病気・けが・死亡」などで中退してしまう人が7.5%いるとされています。