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入学しやすく授業料も安いアメリカのコミュニティカレッジは、現地の学生だけでなく留学生にも人気です。しかし、いったいコミュニティカレッジってどんな大学なのでしょうか?当記事ではそんなコミュニティカレッジの特徴や留学費用などを解説して行きます。
アメリカのコミュニティカレッジとは
望めば誰でも入れる公立2年制大学
アメリカの大学には2年制大学と4年制大学があります。2年制大学を修了すると、準学士号(Associate of Arts DegreeまたはAssociate of Science Degree)が与えられます。2年制大学のうち、公立をコミュニティカレッジ、私立をジュニアカレッジと呼びます。アメリカ教育統計局によると、2016~17年のアメリカの大学総数3,895校のうち、885校がコミュニティカレッジです。
アメリカのコミュニティカレッジは、教育の機会均等の理念の下、オープン・アドミッション制度を取り入れています。つまり、必要最低限の条件を満たせば誰でも入学できる大学です。
コミュニティカレッジの2つのコース
コミュニティカレッジの教育課程は、大きく分けて職業訓練コースと一般教養コースがあります。
職業訓練コース
職業訓練コースでは、さまざまな分野で即戦力として働くことができるよう、実践的な教育を行っています。コンピューター科学、コンピューター・グラフィックス、インターネット・テクノロジー、マルチメディア、ホテル・マネジメント、レストラン・マネジメント、心理学、会計学、幼児教育、社会福祉、環境保護、土木など、ありとあらゆる分野のスキルを学ぶプログラムがあります。プログラムの履修要件をすべて満たした学生は、そのコースの修了書または応用科学系準学士号(Associate in Applied Science=A.A.S.)を取得することができます。
学位を目指さない学生のために、2年以内の短期間で終了証(Certificate)を取得できるコースもあります。また、在学中または卒業後に専門分野の実習の一環として、アメリカで実際に就業体験できる制度があります。
一般教養コース
一般教養コースでは、4年制大学の教養課程(Liberal Arts)に相当する教育が提供されています。このコースを修了すると、準学士号を取得できます。一般教養コースは進学コースとも呼ばれ、2年間の教養課程を修了した後、同じ州内の公立4年制大学の3年生へ編入することが想定されています。公立2年制大学から公立4年制大学へ進学するプログラムを「2+2(two plus two)」と呼びます。進学コースを提供しているコミュニティカレッジは、州内の公立4年制大学と編入学協定を結んでいます。