学校選びの前に
いつから行くか
学校によっては、小学校低学年から受け入れているところもありますが、ボーディングスクールの多くは中学生から高校生までを対象としています。また、9年生までを対象としているジュニア・ボーディングスクールもあります。
留学年齢が下がれば下がるほど、英語のハードルは低くなります。入学希望者の選考も、学年が低い場合、英語のレベルより学校の成績などの方に重きが置かれます。中学1年生くらいから留学を開始すれば、受験も入学後の語学習得も比較的スムーズでしょう。
ただし、親元を離れ、異国で1人留学生活をしていくには、子供本人の勇気・覚悟・忍耐力が必要です。子供の精神的な成長を観察した上、子供が心理的に準備する時間を十分に確保してください。本人の意思がしっかりしていれば、高校からの留学でも遅くありません。
どの国へ行くか
主な留学先として、アメリカ、スイス、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドがあります。英語に加え、フランス語等の言語習得を目指すなら、スイスやカナダが候補になります。国によって生徒の国籍構成が異なり、雰囲気も違います。
ボーディングスクールの種類と学費
ボーディングスクールの種類
ボーディングスクールには、共学校と男子校・女子校の区別以外にも、さまざまな特色のある学校があります。大学進学のためのカリキュラムを提供しているプレップスクールでは、卒業生はほぼ100%大学へ進学します。アメリカのプレップスクールの中でも、特に歴史と伝統があり、世界のエリートを輩出している名門私立校をテン・スクールズと呼びます。
そのほかにも、特定のスポーツに強い学校や、芸術・音楽に秀でた学校、ミッション系で宗教教育を行う学校、学習障害を抱える児童を受け入れている学校などがあります。
テン・スクールズの学費
テン・スクールズ | 授業料・寮費 (米ドル) |
諸経費 (米ドル) |
年間(9ヶ月)学費合計 (米ドル) |
年間(9ヶ月)学費 合計 (日本円) |
---|---|---|---|---|
Choate Rosemary Hall | 58,720 | 840 | 59,110 | 6,502,100 |
Deerfield Academy | 59,350 | 2,490 | 61,840 | 6,802,400 |
The Hill School | 59,050 | 不明 | 59,050 | 6,495,500 |
The Hotchkiss School | 58,300 | 1,330 | 59,630 | 6,559,300 |
The Lawrenceville School | 64,430 | 1,490 | 65,920 | 7,251,200 |
The Loomis Chaffee School | 60,540 | 2.480 | 63,020 | 6,932,200 |
Phillips Academy, Andover | 55,800 | 不明 | 55,800 | 6,138,000 |
Phillips Academy, Exeter | 53,271 | 900 | 54,171 | 5,958,810 |
St. Paul’s School | 59,900 | 1,195 | 61,095 | 6,720,450 |
The Taft School | 61,200 | 2,000 | 63,200 | 6,952,000 |
諸経費には、テクノロジー代、ヘルス・センター代、留学生料金等が含まれています。
なお、上記以外にも、入学金や生活費等がかかります。
サマースクールでボーディングスクール体験
せっかくボーディングスクールに入学できても、子供がなじめなければ意味がありません。願書を出す前に、ぜひ子供と一緒に学校見学へ行きましょう。
ボーディングスクールが実施しているサマースクールに参加してみるのも効果的です。学校の特徴もよく分かり、子供も実際の留学生活がどういうものかを実感できます。サマースクールは、6~8月の間に2~8週間実施されています。日本の学校の夏休みとスケジュールが合わないことも多いので、調整が必要となります。