心理学者として就職!求人情報を見てみよう
一般企業の研究職
そこまで数が多いわけではありませんが、研究機関を持っている一般企業から求人がかかることがあります。株式会社KDDI総合研究所では、スマホ依存について研究するために心理学の専門家を募集していました。博士号を持っていることが応募資格に入っています。
有期契約社員としての待遇で、1年更新(最大5年)となっています。若手研究者は、キャリアの最初から常勤職に就くことが簡単ではありません。このような有期契約の仕事で業績を積んでいって、常勤職にチャレンジするのが一般的です。
まずはキャリアの足がかり、大学の非常勤職
博士課程を終了後に複数を掛け持ちしたり、博士課程在籍中から働いたりすることができる大学の非常勤職。場合によっては教養課程の授業だけを担当するようなものもありますが、心理学の専門家として研究できる求人も出ています。中央大学での非常勤職は年度ごとに更新となっていました。
一定期間で転職必須な大学の常勤職(任期あり)
こういった職に就くと、3〜5年ほど落ち着いて研究に取り組むことができるのが任期ありの常勤職です。助教や講師といった待遇が多いようです。大学によっては学生の卒論指導なども任されることがあるので、同じような待遇でも仕事の忙しさには差があります。徳島大学にあった求人では、応募資格が「博士号取得者もしくは同等の研究業績」となっていました。
定年まで勤められる大学の常勤職(任期なし)
「テニュア」と呼ばれる、定年まで勤めることができる常勤職。講師・助教から始まって准教授・教授と昇進していったり、最初から准教授や教授として着任したりする場合があります。待遇は主に研究業績によって決められるようです。基本的には定年まで勤めるので退職者が出ることも少なく、募集の数そのものがあまり多くありません。
また、常勤職の場合は必ず学生の指導をする必要があります。授業をするだけでなく、研究室で論文の指導をしたり、大学の事務的な仕事を受け持つ業務も増えるので、そちらへの適性があることも重要です。
常に新しい研究へチャレンジし続けることが大切
心理学者として働こうとすれば、必ず求められるのが研究者としての業績です。学位を取ったから大丈夫、大きな学会に論文が採択されたから大丈夫というわけではなく、常に自分の研究テーマを深掘りし、新しいことにチャレンジしていく必要があると言えるでしょう。
まとめ
心理学者になるにはどのような勉強をして、どういうところに就職すればいいのか、調べてみました。大学から博士号取得まで最短でも9年あります。モチベーションをしっかりと持って、憧れを胸にチャレンジしてみましょう。
参考
臨床心理学コース よく頂くご質問 | 東京大学大学院研究科・教育学部