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子供が「心理学者になりたい!」と言い始めたら、親はどのようなサポートをしてあげればいいのでしょうか。現在心理学者として活躍されている方がどのようなキャリアを積んできたのかをまとめ、心理学者の求人・就職についても調べてみました。
もくじ
心理学者になるためにはどんな勉強・就職をする?
学者と言うからには、専門的な勉強はしっかりする必要がありそうです。心理学者になるためには、どのような学校に進学し、どのような企業に就職するべきなのでしょうか。
大学から大学院に進み、博士号取得
『デジタル大辞泉』によれば、学者とは「学問の研究を仕事としている人」「学問のある人。豊富な知識のある人」という定義されています。この定義に従うと、心理学者とは心理学の研究をしている人ということになります。
現在活躍している心理学の研究者は、大学を卒業した後に大学院に進んでいることが多いようです。実例として、それぞれ専門分野が異なる3人の心理学者の学歴を調査してみました。
高橋美保氏(東京大学教授)
東京大学教授の高橋美保先生は「臨床心理学」が専門です。1991年に奈良女子大学を卒業し、一般企業に就職。その後慶應義塾大学院の修士課程に進み、再び就職。2008年に東京大学の博士課程を修了して以来、大学で研究を続けています。大学から大学院にはストレートに進学しなければならないというものではなく、高橋先生のように働きながら心理学者を目指すことも可能です。
参考
研究者紹介 │ 東京大学 大学院教育学研究科 臨床心理学コース
徳田克己先生(筑波大学教授)
筑波大学教授の徳田克己先生は「社会心理学」が専門です。1981年に筑波大学を卒業した後に筑波大学大学院に進み、1987年には博士課程を修了しています。一般企業に就職して学術界から離れることなく、一気に学部から博士課程まで進んだようです。これが博士号を取るには最短コースですが、大学卒業後に修士課程で最低2年、博士課程で最低3年かかることを覚悟しておきましょう。
中野泰志氏(慶應義塾大学教授)
慶應義塾大学教授の中野泰志先生は「実験心理学」「知覚心理学」が専門です。1984年に東京国際大学を卒業し、1988年に慶應義塾大学修士課程を修了。そのまま研究者として就職したため、最終取得学位が修士号となっています。修士でも研究者として就職することは不可能ではありません。
参考
中野 泰志 – 研究者 | researchmap
中野泰志の業績:プロフィール(2018年10月現在) | 慶應義塾大学
研究者としての就職、職歴は?
上記でご紹介した3人の心理学者は、最後の学位を取った後に研究者としてどのようなキャリアを積んでいったのでしょうか。
東京大学の高橋先生は、東京大学で博士号を取得し、そのまま教員として東京大学に残っています。大学の教員となるためには、研究者としての十分な実績があることはもちろんのこと、就職活動のタイミングで大学に空いているポストがあることが必要になります。自分の実力だけではなく、運の要素にも左右されますが、卒業した大学で働くということも十分選択肢の1つとして考えることができるでしょう。
筑波大学の徳田先生は、博士課程在学中からいくつかの学校の非常勤講師をしたり、博士課程修了後も別の大学での教員を経て筑波大学に戻っています。より良い研究環境などを求めて職場を移るのは、研究者では珍しくありません。
慶應義塾大学の中野先生は、国立研究所の研究員を経て慶應義塾大学の教員になっています。常勤として働きながら、さまざまな大学の非常勤講師も務めています。複数の職場を持つことがあるのも研究者の特徴です。
まずは大学で心理学を専攻するのが一般的
学歴もキャリアプランもさまざまな心理学者への道。ですが、まずは大学の学部課程で心理学を専攻するのが最初の一歩と言えるでしょう。大学院の入試では専門知識が求められるため、大学で違う学問を専攻していると大学院入試のハードルが上がってしまいます。
心理学を学べる大学一覧は、日本心理学会のwebサイトで紹介されています。こちらを参考にしつつ、子供が心理学でもどのような分野に関心があるのか確認しておきましょう。心理学にはさまざまな分野があるため、心理学が学べる大学でも、子供が希望する専門分野の教員がいないこともあります。