【2018年版】日本人のノーベル賞受賞者一覧!今後も受賞できる? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

日本人のノーベル賞受賞者一覧

日本人のノーベル物理学賞受賞者

湯川秀樹
物理学者。1935年に発表した論文「素粒子の相互作用について」の中で、原子核内部において中間子の存在を予言しました。後にセシル・パウエル博士らによって発見され、この功績が評価されて1949年にノーベル物理学賞を贈られました。日本人として初めてのノーベル賞受賞です。京都帝国大卒。

朝永振一郎
物理学者。「くりこみ理論」をはじめとする「量子電気力学に関する業績」が評価され、1965年にノーベル物理学賞を受賞しました。京都帝国大卒。

江崎玲於奈
物理学者。「半導体内でのトンネル現象に関する実験的発見」により、1973年ノーベル物理学賞を受賞しました。
東京通信工業(現ソニー)、米IBMトーマス・J・ワトソン研究所などで勤務し、筑波大や芝浦工業大の学長などを歴任しました。東京帝国大学理学部卒。

小柴昌俊
天体物理学者。素粒子観測装置「カミオカンデ」を岐阜県の鉱山の地下に建設して、宇宙ニュートリノの観測に1987年に成功しました。その貢献が評価されたことから、2002年にノーベル物理学賞を受賞しました。東京大学物理学科卒。

南部陽一郎
物理学者。素粒子の理論研究で、1960年代に「自発的対称性の破れ」を提唱。小林誠、益川敏英とともに2008年のノーベル物理学賞を受賞しました。東京帝国大卒。大阪市立大教授を経て渡米。1970年、アメリカ合衆国へ帰化しました。

小林誠
理論物理学者。益川敏英氏とともに「CP対称性の破れ」を理論的に説明した「小林・益川理論」を提唱しました。その正しさが認められ、素粒子物理学への貢献が評価されたことにより、2008年に南部、益川とともにノーベル物理学賞を受賞しました。名古屋大学理学部物理学科卒。

益川敏英
理論物理学者。小林誠氏とともに「小林・益川理論」を提唱し、その正しさが評価されたことから2008年に南部、小林とともにノーベル物理学賞を受賞しました。名古屋大学理学部卒。

赤崎勇
半導体工学者。高輝度で、省電力の白色光源が可能な青色発光ダイオードの開発成功により、共同開発者である中村修二カリフォルニア大学教授、天野浩名古屋大教授と共にノーベル物理学賞を受賞しました。京都大学理学部卒。

中村修二
電子工学者。1979年、日亜化学工業入社。青色発光ダイオードの開発成功により、共同開発者である赤崎勇名城大教授、天野浩名古屋大教授と共にノーベル物理学賞を受賞しました。徳島大学工学部卒。

天野浩
電子工学者。青色発光ダイオードの開発成功により、共同開発者である中村修二カリフォルニア大学教授、天野浩名古屋大教授と共にノーベル物理学賞を受賞しました。名古屋大学工学部卒。

梶田隆章
物理学者、天文学者。ニュートリノに質量をあることを示すニュートリノ振動を発見したことが評価され、ノーベル物理学賞を受賞しました。ノーベル物理学賞を2002年に受賞した小柴昌俊氏が恩師です。東京大学大学院理学系研究科卒。

日本人のノーベル化学賞受賞者

福井謙一
化学者。1952年に「フロンティア軌道理論」を発表し、1981年に「化学反応の理論的解明」の研究が評価されノーベル化学賞を受賞しました。京大教授、日本学術振興会会長などを務めました。京都帝国大学工学部卒。

白川英樹
化学者。これまで電気を通さないと考えられていたプラスチックについて、電気を通す「導電性プラスチック」を発見し、その発展に貢献したとして2000年ノーベル化学賞を受賞しました。東京工業大学理工学部卒。

野依良治
化学者。「キラル触媒による不斉合成の研究」が評価されて、2001年にノーベル化学賞を受賞しました。名大教授を経て、理化学研究所理事長。京都大学工学部卒。

田中耕一
化学者、エンジニア。たんぱく質の試料にレーザーを当て、イオンが生成して検出されるまでの時間から、分子1個ずつの質量を精密に計測する方法を開発しました。この功績が評価され、2002年にノーベル化学賞を受賞しました。国内民間企業の技術者の受賞は、田中氏が初めて。東北大卒業後、島津製作所入社し、2003年から同社の「田中耕一記念質量分析研究所」の所長を務めています。

下村脩
生物学者。「緑色蛍光タンパク質 (GFP)」 の発見・開発と生命科学への貢献が評価され、2008年にノーベル化学賞を受賞しました。旧制長崎医科大学附属薬学専門部(長崎大学薬学部の前身)卒。

根岸英一
化学者。鈴木章氏らとの共同研究を行い、「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」に成功したことにより、2010年ノーベル化学賞を受賞しました。東京大学工学部応用化学科卒。

鈴木章
化学者。「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」の成功が評価され、根岸英一氏とともに2010年ノーベル化学賞を受賞しました。北海道大学理学部卒。

日本人のノーベル生理学・医学賞受賞者

利根川進
生物学者。「多様な抗体を生成する遺伝的原理」の解明により、1987年、日本初のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。京都大学理学部卒。

山中伸弥
医学者。体のさまざまな細胞に成長できる能力を持つ(人工多能性幹細胞)iPS細胞の作成に世界で初めて成功しました。再生医療の実現につながることが評価され、2012年にノーベル医学・生理学賞を授与されました。神戸大学医学部卒。

大村智
有機化学者。線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対して、特効薬の開発に成功したことにより、2015年ノーベル医学生理学賞を受賞しました。東京理科大学大学院理学研究科卒。

大隅良典
生物学者。不要物の分解と同時に、再利用も行う細胞の働きである「オートファジー(自食作用)」の存在を解明したことが評価され、2016年ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。東京大学大学院理学系研究科卒業後、理学博士の学位取得。

日本人のノーベル文学賞

川端康成
小説家。日本人の心情の本質が、非常に繊細な表現で描かれており、叙述の卓越さが評価されたことから、1968年ノーベル文学賞を受賞しました。主な作品は、「伊豆の踊子」「雪国」「古都」など。東京帝国大卒。

大江健三郎
小説家。詩的な言語を使って、生命と神話が凝縮された創造的な世界を作り出し、現代人の窮地の姿を描いたとして、その功績が評価され、1994年にノーベル文学賞を受賞しました。主な作品は、「飼育」「万延元年のフットボール」「同時代ゲーム」「静かな生活」など。東京大学文学部卒。

日本人のノーベル平和賞受賞者

佐藤栄作
「非核三原則の提唱」をしたことが評価され、1974年にノーベル平和賞を受賞しました。官僚を経て政治家に転身。官房長官、建設相、蔵相などを務め、1964年から1972年まで首相を歴任しました。東京帝国大学法学部卒。