TOEICと英検、受けるならどっち?違いやスコア換算もバッチリわかる! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

TOEICと英検、受けるならどっち?違いやスコア換算もバッチリわかる!

TOEICと英検は、日本ではどちらもメジャーで人気な英語の資格です。TOEICと言えば「ビジネス」が思い浮かび、英検は「学生」のイメージが強いでしょうが、果たして受けるならどちらがいいのでしょうか?

これら2つの試験の違いやスコアを換算するとどうなるか、就職に有利な方など、知りたい情報を詳しくお伝えします。

TOEICと英検の違いとは?

TOEICと英検の違いとは?
近年、グローバル化が進み、英語を使用できる人材の需要がますます高まりつつあります。海外出張や海外赴任を求める企業が増加し、まだ数は少ないですが、日本でも社内の公用語を英語にする会社が出現しています。そのため、自分の英語力を証明できる資格を保有している場合、就職や転職により有益となることが多いです。

そして、英語の能力をしっかりと証明できるのが、「TOEIC」「英検」といった資格試験です。どちらも一度は耳にしたことがあるでしょうが、その違いはご存じでしょうか。また、大学受験や就職にはどちらを受けた方がいいのか、そんな疑問が湧いてくる方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、TOEICと英検の違いやスコアを換算するとどうなるか、大学受験や就職に有利なのはどちらなのかといった、この2つの試験に関する知っておきたい情報をお届けします。

TOEICとは

TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は「トーイック」と読み、英語を母国語としない人の英語のコミュニケーション能力を測定するための世界共通試験です。

1970年代当時、日本人に合った英語力測定試験が必要だったことから日本人が発案し、1979年に米国の非営利教育団体である「ETS(Educational Testing Service)」により、2年の研究期間を経て開発されました。

TOEICは世界的に通用し、現在は世界160ヶ国で年間約700万人が受験しています。そして、主な受験者は日本人と韓国人とされています。

TOEICの試験形式

試験実施回数 年10回
解答方式 マークシート式
試験時間 2時間
科目 リーディング(読解)
リスニング(聞き取り)

試験結果に合否はなく、10点から990点までのスコア制です。資格に有効期限はないとされていますが、公式認定証の再発行(有料)は試験日から2年以内となっています。

TOEIC|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

英検とは

英検は「実用英語技能検定」を正式名称とし、「公益財団法人 日本英語検定協会」によって実施されている英語技能を測定する試験です。日本でもっとも長く行われている英語関連の資格試験で、主に国内で用いられています。

英検の試験形式

試験実施回数 1月、6月、10月の年3回
解答方式 1級~3級のライティング(書く)、スピーキング(面接)試験部分を除いてマークシート式
科目 リーディング(読解)
リスニング(聞き取り)
1級~3級の一次試験合格者はスピーキング(面接)有

こちらの試験は合格・不合格で判定され、資格に有効期限はありません。

英検|公益財団法人 日本英語検定協会

英検をTOEICスコアに換算するとどうなる?

TOEICと英検のスコアを換算するとどうなる?
英検をTOEICのスコアに換算するとどのようになるのか、気になるところでしょう。

ここでは、英検1級~2級をTOEICのスコアに換算していきます。TOEICと英検は2つの異なる機関によって運営・実施されており、受験対象者や試験内容、用いられている語彙なども違うため、スコアを換算する正式な方法はありません。ここに掲載されているスコアはあくまでも目安として参考にしてください。

英検2級をTOEICスコアに換算すると

英検の公式サイトによると、英検2級のレベルは高校卒業程度とされています。TOEICのスコアに換算した場合は、550~660点ほどとされ、ある程度のビジネスシーンで通用するレベルとなっています。

英検準1級をTOEICスコアに換算すると

英検の公式サイトでは、英検準1級は大学中級程度が推奨目安となっており、TOEICのスコアに換算した場合は740~820点です。社会生活やビジネスシーンにおいて困ることが少ないレベルと言えます。

英検1級をTOEICスコアに換算すると

英検の1級は大学上級程度が推奨目安と、英検の公式サイトに記載されています。TOEICのスコアに換算した場合は870~970点で、英語で困ることが少ないレベルとされています。