センター試験とは何か?仕組みと対策をわかりやすく解説します - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

センター試験の仕組み

センター試験の基礎知識
ここまでは、センター試験の役割や一般入試との違い、この試験が必要な大学などについて解説してきました。ここからは、解答方法や受験科目といったセンター試験の仕組みをより詳しくお伝えしていきます。ここから先を読めば、センター試験がどのような試験なのかがより良く分かるでしょう。

センター試験の解答方法

センター試験の解答方法ですが、全科目・全問マークシート方式です。そのため、答えが分からなくても、選択肢の中から1つ選ぶことができます。解答はシャープペンシルではなく、黒鉛筆(H、F、HBに限る)を使用します。

マークが薄かったり、枠内からはみ出していたり、きちんと塗りつぶせていない場合は、読み取れないことがあるので十分注意が必要です。また、マークがずれていないか、テスト中は定期的に確認しましょう。

センター試験の受験科目

センター試験には、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目があります。受験生は、志望する大学、学部、学科に合わせて受験教科・科目を選択します。

国語(80分) 「国語総合」の内容が出題範囲となっており、近代以降の文章、古典(古文と漢文)が出題されます。
社会
(1科目選択60分・2科目選択130分、うち解答時間120分)
社会は「地理歴史」と「公民」の2つに分かれています。

地理歴史の「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」、公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の10科目から最大2科目選択します。

ただし、同一名称を含む科目の組み合わせはできません。

数学(各60分) 「数学I」「数学I・数学A」の2科目から1科目、「数学II」「数学II・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の4科目から1科目選択します。
理科
([1]2科目選択60分 [2]1科目選択60分・2科目選択130分、うち解答時間120分)
[1]「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目から2科目選択します。
[2]「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目または2科目選択します。
外国語
(筆記80分・リスニング60分、うち解答時間30分)
「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目から1科目選択します。英語を選択した場合は、リスニングのテストもあります。

センター試験の科目別配点

センター試験の配点は以下のとおりとなっています。

国語 200点
社会 1科目選択の場合100点・2科目選択の場合200点
数学 各100点
理科 [1] 2科目選択の場合100点
[2] 1科目選択の場合100点・2科目選択の場合200点
外国語 筆記は200点・リスニング(英語のみ)は50点

合計は900点です。

センター試験の検定料

センター試験の検定料は以下のとおりです。

3教科以上を受験する場合 18,000円
2教科以下を受験する場合 12,000円

受験教科数の数え方ですが、全6教科のうち地理歴史と公民は両方の教科を受験する場合も1教科として数えます。また、1つの教科の中で複数の科目を受験する場合も、1教科として数えてください。

受験した科目の得点を4月に大学入試センターから通知してもらいたい場合は、手数料800円を追加で支払って「成績通知表」を発行してもらいます。

次に検定料の払い込み方法ですが、まず現役生は学校経由で、既卒生などは個人で直接センター試験の「受験案内」を取り寄せます。この中に「払込書」が添付されているので、それを使用して9月上旬から10月上旬の間にゆうちょ銀行・郵便局、もしくは払込書裏面に記載されている銀行で支払います。受付局の日附印が必要なので、ATM(現金自動預払機)ではなく窓口で払い込みましょう。

センター試験の受験会場

センター試験は、各都道府県にある高校や大学で行われます。現役生の場合、通学している高校から近い会場になることが多いようです。よって、試験会場は自分で選択することはできません。試験会場は受験票に記載されているので、しっかりと確認しましょう。

ここまでセンター試験の基礎知識について解説してきましたが、大学入試センターのサイトには、過去の試験情報やQ&Aなども掲載されています。試験の詳細や最新の情報とあわせて確認しておくと良いでしょう。

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