公認会計士になるにはどうすれば良い?親ができるサポートも紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

公認会計士に向いてるのはどんな子供?

数字に強い

公認会計士の業務は数字を扱い、意味を理解し、不正がないかを確認することです。そのため、数字への抵抗がないことや数学の理解は非常に大切です。

感情的にならない

大量にある煩雑な企業の会計事情を冷静に判断し、業務を遂行します。沈着冷静に感情をコントロールして、優先順位を考え、効率的に課題をこなしていくのは必須のスキルです。

コミュニケーション能力がある

公認会計士の業務は机上の仕事だけではありません。企業経営者や経理担当者とのやりとりやコンサルティングも重要な業務です。円滑なコミュニケーション能力は独立開業時にも非常に役立ちます。

途中であきらめない

大企業の重大な会計業務の責任を背負うこともある仕事です。短期間の作業で終わるものではなく、1年から数年と長いスパンで物事を判断しながら進めていく必要があるので、根気強く成し遂げる責任感が必要です。

子供のころから始める会計の勉強

公認会計士の資格は取得まで非常に苦労し、実際に公認会計士として成功するのは狭き門です。しかし、学校の勉強と並行して会計の勉強もする過程およびその知識が、その後長く続く社会人生活において大きくプラスになります。

簿記2級の試験範囲は非常に狭いため、大学入学時点で簿記2級程度の資格は取得し、大学生活開始時点で子供に会計士・税理士の選択肢を準備してあげるのも1つの手ではないでしょうか。

子供向け公認会計士のお仕事ガイド

公認会計士を目指す子供(小学生)向けの冊子があります。難解なイメージのある公認会計士ですが、子供でも分かりやすいように解説してあるので、数学や経済に興味のある子供に選択肢として与えてみると良いでしょう。

公認会計士ってどんな仕事?|日本公認会計士協会

幼児・小学生向けの簿記教育

幼児から準備すべき根幹の部分は数学と論理的な思考です。

幼児期には簿記につながる算数の勉強を、小学生は会計の基礎を学んで理解し、中学生になって初めて具体的な資格を取得していくのが良いでしょう。

公認会計士を目指す訳ではなくても、会計的思考を養うことで大学入学時点で相対的に有利な立ち位置に立つことができ、社会人生活においても有益な知識となるでしょう。

16歳で公認会計士合格した子供の親の子育て法

難関とされる公認会計士試験に、2010年当時16歳であった岐阜県の高校生・長谷川智也が史上最少年で合格したことは当時のメディアでも大きく報道されました。中学3年生のときに簿記の勉強を始め、公認会計士になる目標を明確にしたそうです。中学卒業後に通信制高校で学び、中部学院大学と市が共同で行っていた講座で会計の勉強に打ち込みました。

公認会計士を目指す子を持つ両親に向け、会計事務所に勤める長谷川の父親は、子供が興味を持つことをサポートしてあげることが大切だと話しました。このような教育方針の下、長谷川が中学1年生のときには株主総会に連れて行ったそうです。その貴重な体験が将来の目標を見出す大きな要因となったようです。

子供が興味を持っていることに対して、保護者は何か起爆剤となるものをほんの少し与えると良いでしょう。

両親は子供が話しやすいように日ごろから心掛けており、親子で十分にコミュニケーションを取れるように考慮し、自分の部屋を持たせず、いつもリビングで勉強させていたそうです。信頼できる両親が近くにいるという安心感が大人との絆を強め、心が素直に育つ要因となったのかもしれません。

安定した環境と子供の興味に対する保護者のサポートがあれば、子供は自分が興味を持ったことに対し、より深く追求したいと心から思えるようになるでしょう。しっかり順序立てて計画すれば、公認会計士試験に10代で合格することも夢ではないのかもしれません。

参考
会計士に最年少合格 16歳「とにかくうれしい」|日本経済新聞