官僚になるために必要な試験
国家公務員採用総合職試験に合格し、省庁に採用され、キャリア官僚になるのが道筋の概要です。
総合職試験
まず非常に難関な総合職試験に合格しなければなりません。春と秋の2クールで実施され、各クールで試験区分が異なります。
春実施試験の区分は、政治・国際、法律、経済、人間科学、工学、数理科学、物理・地球化学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、農業農村工学、森林・自然環境となっています。
秋実施試験の区分は教養のみ。教養区分試験の一次試験では、基礎能力試験と総合論文試験の2つを受験します。このうち基礎能力試験は約10倍です。
官庁訪問
難関試験に合格後も安心してはいられません。試験後にはいよいよ官僚になるための最後の関門「官庁訪問」、一般企業でいう「面接」です。ここで自分が希望する省庁の人事へ複数回「訪問」し、選考を通過すれば見事内定となります。
省庁での面接は非常に厳しく、全体の3分の1から半分ほどが落ちる狭き門です。落選してしまった人は、そのほかの学生同様、通常の就職活動をします。