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ドラマや映画、ゲームなどで検事が格好良く犯人を追いつめている姿を見ると、「かっこいい。私もなりたい」とあこがれを抱く子供もいるでしょう。しかし、ドラマと現実は違うもの。今回は検事の実際の仕事内容や検事になる方法、どんな子供に向いているのかをご紹介します。
もくじ
検事になるのはどうすればいいの?
実際に検事になるためにはどうすればいいのでしょうか。検事になるためには、司法試験に合格して検事になる方法と副検事になってから検事を目指す方法の大きく2つの道があります。
司法試験に合格する
検事になるにはまず司法試験に合格する必要があります。しかし、この司法試験は誰でも受けることができるわけではありません。
まず、司法試験を受験するためには、大学を卒業後、法科大学院に通うか、予備試験と呼ばれる司法試験を受けるための事前試験を通過しなければなりません。
司法試験は短答式と呼ばれるマークシート型の試験と論文試験の2つで構成されています。法務省が発表した「平成30年司法試験の採点結果」よると2018年の司法試験は受験者が5,811人で、そのうち合格者は男女合わせて1,525人であることが報告されています。合格率で考えると約26%が司法試験に合格したということになります。
難関であると名高い司法試験ですが、合格率26%ほどです。それほど難しくように感じるかもしれませんが、法科大学院生や司法試験の予備試験を合格した、高い法知識を持つ人のうち、26%しか合計しないということを考えると、簡単に合格できる試験でないことがわかります。
司法修習を受講し、司法修習考試に合格する
司法試験に合格した後は、1年間の司法修習が始まります。司法修習では、現役で活躍する裁判官、検事、弁護士などを講師に迎え、実際の事件の取り扱いについて体験を通して学ぶことがメインとなります。この司法修習が終了し、最後に実施される司法修習生考試に合格すると弁護士や検事、裁判官といった職業に就く資格を得ることができます。
そして、司法修習が終わったあと、検事になるための面接を通過することができれば晴れて検事になることができます。法務省によると2017年に検事として採用された人は67人しかいません。難関である司法試験に合格したあと、さらに検事になるためには高いハードルがあるのです。
2級官吏・副検事から検事を目指す
検事になるためには副検事から目指すという方法もあります。そのためにはまず、選考試験に合格して副検事になる必要があります。
この選考試験を受験するためには、検察庁法第18条第2項で定められた「3年以上政令で定める2級官吏その他の公務員の職に在った者」という条件を満たす必要があります。2級官吏とは、検察事務官や法務事務官などの職業を指しています。
検察事務官や法務事務官などといった受験資格が必要な仕事に就く人が、憲法、民法、刑法などの法知識を問う選考試験に合格すれば、副検事になることができます。
さらに、副検事という仕事に3年間従事すれば、検察官特別考試を受験できるようになります。この試験に合格すれば、副検事から検事になることができます。副検事から検事を目指す場合もいくつもの試験を通過する必要があり、司法試験から検事を目指す場合と同じよう簡単になれる仕事ではないでしょう。