夜間大学についてもっと詳しく
子供に夜間大学を勧めるにあたって、夜間大学について知っておくべきことや、知りたいことはまだまだあります。
入学に必要な学力と資格
日本労働研究雑誌によると、昼間の学部よりも夜間学部の方が、偏差値は低い傾向にあるようです。また、夜間部はすべり止めとして受ける人も多いため、必要な学力は昼間より低い傾向にあります。
（参照元：大学夜間学部という選択肢─学生生活とキャリア形成の機会 | 大島 真夫）
また、夜間大学を受けるためには高等学校の卒業資格が必要となります。もしも高等学校を卒業していない場合には、高等学校卒業程度認定試験(旧、大学入学試験検定、通称大検)に合格する必要があります。
夜間大学に通った後の将来は？
卒業後の進路は、大学院へ進学するか就職するかとなります。就職率では夜間、昼間であまり差はありません。就職支援に関しても昼間の学生同様に受けることができます。
| 夜間部就職率 | 昼間部就職率 |
|---|---|
| 90.3% | 96.2% |
（参照元：夜間大学の広場｜大学Times）
| 区分 | 進学構成比 | 就職構成比 | その他 |
|---|---|---|---|
| 昼間大学 | 10.4% | 78.9% | 10.7% |
| 夜間大学 | 4.1% | 79.9% | 17.0% |
上記の表によると、夜間大学の進学構成比の数字は良くありません。しかし、夜間大学にはすでに企業で働いている人も通うため、数字が悪くなるのも当然です。注目したいのは進学している人も多いということです。夜間大学から大学院に入ることも珍しいことではありません。
参考
夜間大学の広場｜大学Times
平成29年度学校基本調査結果の概要｜大阪市
規模は縮小傾向にある
10年ほど前までは、同志社大学、立命館大学、大阪芸術短期大学など、さまざまな大学に夜間学部がありました。しかし、近年は少子化や通信制大学の台頭もあり、全国規模で夜間学部は減ってきています。
夜間大学についてもっと知りたいときは？
気になる夜間大学が見つかったら、より詳しい情報を集めるために大学の資料請求をしてみましょう。
資料請求は普通の大学と同じく、マイナビグループが運営する「マイナビ進学」や、リクルートグループが運営する「
スタディサプリ進路」などから資料やパンフレットを請求することができます。
資料請求は無料で何校でも請求することができるので、気になる学校があったら積極的に情報を集めるようにして、納得のいく進路選択を目指しましょう。
まとめ
関西には多数の夜間大学が存在しています。夜間大学はコストパフォーマンスに優れ、就職時のアピールにもなります。学びたいと思える学部がない場合や、留年の可能性があったり、夜間大学の数自体が近年縮小傾向にあるなどの欠点もありますが、関西にはいくつもの夜間大学があり、他の地域に比べて多くの学部から選ぶことができます。将来性のある学部も多いので、子供の進路の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
参考
関西の夜間教育の灯は大阪経済大学で一層明るく輝く！｜大阪経済大学
大学夜間学部という選択肢｜日本労働研究雑誌
夜間大学の広場｜大学Times
高等学校卒業程度認定試験（旧大学入学資格検定）｜文部科学省
日本の夜間大学一覧｜Study in Japan
夜間（二部）を設置している大学・短大 （2016）｜社会人のための大学・短大入学の広場
大学夜間学部という選択肢─学生生活とキャリア形成の機会 | 大島 真夫
