ストレスマネジメントとは? 子供のストレスとうまく向き合う方法は? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

子供のストレス症状のサイン

毎日さまざまなストレスと戦う子供が、心にかかる負荷に耐えきれず精神的に追い詰められてしまうと、どういった症状が出てくるのでしょうか? あなたがもし、自分の子供が最近元気がない、食欲がない、ということで悩んでいるのであれば、それは子供からのSOSかもしれません。

名前を呼んでも返事がない

何度名前を読んでもいっこうに返事がない場合は、もしかしたらストレスのサインかもしれません。ストレスによって耳が聞こえづらくなる代表的な症状として、突発性難聴や小児心因性難聴といったものが挙げられます。いつもなら気づくはずの声のボリューム、距離で話しかけているのにもかかわらず、子供の返答がない場合は耳鼻咽喉科に行って医師に相談してみましょう。

爪を噛むクセがある

爪噛みは、4~5歳から学童期の子供に見られるクセの1つで、精神的な不安や愛情不足を感じているときに多い症状だとされています。爪を噛むことによって、自分の気持ちを落ち着けてストレスを発散させしようとしているのかもしれません。

歯ぎしり

夜、子供が寝ているときの歯切りしもストレス症状のサイン。「下の子が生まれて構ってやれない時間が増えた」「ついイライラして子供を怒りすぎてしまう」といった心当たりのある場合、子供は親に言えないストレスを抱え込んでいる可能性が考えられます。

寝る前に絵本の読み聞かせをする、子供と2人きりで過ごす時間を増やすというように、愛情を注いであげることで子供は「自分のことを気にかけてくれている」と安心感を得ることができるもの。子供が幼稚園や保育園、小学校から帰ってきたらハグをしてあげる、というのも子供のストレス解消に役立ちます。

学校にいきたがらない

学校に行く時間になってもなかなか起きてこない、朝ごはんを食べるのが遅い、支度が遅い、学校へ行きたくないとダダをこねる、という症状も見逃してはなりません。「新しい環境になじめない」「友達ができない」「クラスの友達とけんかをした」といった、学校での悩みがストレスになっている可能性があります。

ストレスは意識的にコントロールできる?

大人であれば「最近は残業続きで心身ともに疲れている」「上司と馬が合わない」という場合でも、趣味や温泉、旅行でストレスをうまくコントロールすることができます。

しかし、子供は「嫌だな」と感じているその感情自体がストレスなのかさえも分からないことが多いもの。そのため、絵本を読む、クラブチームに参加して多くの人との接点を増やす、体験プログラムに参加するというように、少しでも多くの感情に触れる機会を意図的に作ることが大切です。

こうした積み重ねによって、過去の経験と感情をたどりながら「今◯◯したら◯◯」と推測できるようになります。やがて、自分の中に生まれた負の感情ともうまく付き合っていけるようになるのです。