【例文あり】奨学金を確実に借りるための申請理由をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

奨学金を申請するときに気をつけたいポイント

奨学金を申請するときの気をつけたいポイント
奨学金を申請する際に書かなければならない「家庭事情情報」という欄には、奨学金を希望する理由を190〜200文字以内で記載すると決められています。

文字数不足だと申請の受付側から「意志が弱い」と感じられてしまうほか、反対に文字数をオーバーすると「何を伝えたいのか分からない」と思われてしまう可能性があります。相手に伝わるように、与えられた文字数内で奨学金申請の理由を書くにはどうすれば良いのでしょうか?

世帯収入と支出状況を簡潔に書く

家族の収入と支出は寸分の狂いもなく正しく明記しましょう。奨学金は経済的な理由から進学したくてもできない、修学が困難な状況にある学生を救う制度です。そのため、学校での成績はもちろんのこと、世帯収入と支出額が審査を決める上での重要な判断材料となります。

嘘をつかない

大学進学に必要な費用を払える家庭環境・状況にありながら、「海外旅行に行きたい」「大学に入ってからおしゃれをしたい」という学業に関係のない理由で「経済的に余裕がない」と嘘をつくことだけは絶対にやめましょう。あるいは、審査に有利になるからと世帯収入と支出を少なめに書くことも厳禁です。生活状況を聞かれた際にうまく答えられず、嘘だとすぐに見抜かれてしまいます。

子供と話し合う

奨学金を申請・受給するのは学生本人です。申請する際は、世帯収入と支出状況を記載しなければならないため、子供が大学進学を考えていたり、そのために奨学金制度を利用したいと考えている場合は、家庭内で相談しましょう。

在学採用の場合、各大学や専門学校に設けられた奨学金採用者の数少ない枠が設けられています。数少ない奨学金制度の枠を獲得するためには、嘘のない納得できる確実な理由が必要です。

【例文】家庭事情別の申請書の書き方を紹介

それではここからは、奨学金制度を申請する際に必要な申請理由を、例文とともに紹介していきます。申請書の書き方のポイントは以下の順に説明することです。

  1. 現在の家庭の状況・事情
  2. 家計の状況(収入と支出)
  3. 生計を立てるのが困難・大学進学が難しい
  4. 成し遂げたいことや学習意欲・奨学金希望

アンサーファーストという言葉があるように「結論」から「理由」という順番を意識して書くと、読み手に状況を理解してもらいやすくなります。

母子家庭、父子家庭であることが理由の場合

【例文1】家庭の収入が少ない

現在、昼間は◯◯、夜は◯◯で働く母の収入のみで家計をやり繰りしています。しかし、◯◯な状況である故、母の収入が減少する恐れがあります。将来医師になることを目指し大学進学を希望しておりますが、経済的にも進学費用を準備するのは困難な状況です。こうした母子家庭である理由から貴機構の奨学金の利用を希望いたします。何卒よろしくお願い致します。

【例文2】母が病気を患っている

母が数年前から◯◯病を患っており、合併症で月に◯度通院や病院での定期検診を行っています。診察費、薬代、通院交通費、検査入院費用と、月々の治療費も多額になることから生活が困難な状況です。大学進学に際し、大学生活で必要となる学費や参考書、交通費、家賃をといった必要経費を家計から捻出するのは大変難しい状況です。奨学金のサポートを受けながら、修学に努めたい所存です。