奨学金はいくらから借りられる?
日本学生支援機構で借りられる金額は、下記の通りとなっています。
奨学金の種類 | 国公立/私立 | 自宅通学/自宅外通学 | 貸与月額 |
第一種
(無利息) |
国公立 | 自宅 | 2万円・3万円・4万5,000円 |
自宅外 | 2万円・3万円・4万円・5万1,000円 | ||
私立 | 自宅 | 2万円・3万円・4万円・5万4,000円 | |
自宅外 | 2万円・3万円・4万円・5万円・6万4,000円 | ||
第二種
(利息付き) |
国公立 | 自宅 | 2万円~12万円で1万円刻み(※3) |
自宅外 | |||
私立 | 自宅 | ||
自宅外 |
※3 私立の医学部・歯学部の場合、最大16万円まで増額可能です。また、私立の薬学部・獣医学部の場合、最大14万円まで増額可能です。
つまり、利息なしの「第一種奨学金」の場合は月額最大で64,000円まで、利息付きの「第一種奨学金」は、120,000円まで借りられます。大学に進学する金銭的な余裕がない、かといってアルバイトをする時間すらない、といった理由から大学進学を諦めざるを得なかった人も、自分の夢や望みを叶えるチャンスを得られるのです。
奨学金の借り方(申し込み方)は?
奨学金への申し込みは、大学や専門学校への進学を視野に入れている場合は、高校3年生の春がベストです。開催時期や説明会が行われる回数は高校によって異なるものの、奨学金の申し込み方法に関する説明会の実施、必要書類の配布は高校3年生の春(2〜4月頃)に行われることが多い傾向にあります。
尚、高校での奨学金の申し込みについての説明、書類配布がない場合は、通っている学校の奨学金担当窓口に確認した方が良いかもしれません。優秀な学生や学習意欲を持った若者の成長機会を取りこぼすことのないよう、両親もきちんと説明会のスケジュールを確認しておきましょう。
尚、「日本学生支援機構」が独自で行った調査によると、奨学金を利用している学の生数は約132万人にも達しています。その内訳を見てみると、大学生38.5%、短大生42.6%、専門学校生38.2%という具合に、2~3人に1人の若者が奨学金を利用して学校に通っているのです。
奨学金制度に申し込むときに必要な書類
日本学生支援機構の奨学金制度に申し込む際に必要な書類は下記の通りです。
・ 確認書兼個人情報の取り扱いに関する同意書
・ 保護者の所得証明書類
・ 特別控除に関する証明書類(該当者のみ提出が必要)
・ 申込時に発行されるスカラネットのユーザIDとパスワード
・スカラネット申込用紙
(引用元:奨学金を希望する皆さんへ(大学・短期大学・専修学校専門課程) | 独立行政法人日本学生支援機構)
「スカラネット」は、日本学生支援機構独自のネットシステムで、奨学金の申し込みや申し込み後の奨学金の申請状況、利用金額といったあらゆる情報を管理できるというもの。つまり、「スカラネット」を使えば、自宅にいながら好きな時間、タイミングで奨学金の申請手続きが行えるのです。
尚、自治体や民間団体といった奨学金制度によって、必要な申請書類は異なります。自治体や民間団体が行っている奨学金制度には、希望理由を書かなければならなず、時間が必要な場合もあります。ご自身が申し込む機関のホームページを確認し、書類の不備がないよう準備は早めにきちんと行いましょう。
奨学金を借りるときの連帯保証人について
「日本学生支援機構」では、奨学金を申請する際に「人的保制度」という保証人制度を設けています。
人的保証制度
・連帯保証人および保証人として機構が定める条件を満たす人に奨学生本人が依頼し、奨学金の返還について連帯保証人および保証人を引き受けてもらう制度です。
・連帯保証人および保証人は所定の書類を提出する必要があります。
・届け出た連帯保証人および保証人は、原則として変更できません。
連帯保証人
奨学生本人と連帯して返還の責任を負う人です。原則として「父母」です。
次の条件すべてに該当する人を選任してください。
1.あなた(奨学生本人)が未成年者の場合は、その親権者(親権者がいない場合は未成年後見人)であること。
2.あなた(奨学生本人)が成年者の場合は、その父母。父母がいない等の場合は、あなた(奨学生本人)の兄弟姉妹・おじ・おば等の4親等以内の親族であること。
3.未成年者および学生でないこと。
4.あなた(奨学生本人)の配偶者(婚約者を含む)でないこと。
5.債務整理中(破産等)でないこと。
6.貸与終了時(貸与終了月の末日時点)にあなた(奨学生本人)が満45歳を超える場合、その時点で60歳未満であること。
保証人
あなた(奨学生本人)と連帯保証人が返還できなくなったときに、あなた(奨学生本人)に代わって返還する人です。原則として「おじ・おば・兄弟姉妹等」です。
次の条件すべてに該当する人を選任してください。
1.あなた(奨学生本人)および連帯保証人と別生計であること。
2.あなた(奨学生本人)の父母を除く、おじ・おば・兄弟姉妹等の4親等以内の親族であること。
3.返還誓約書の誓約日(奨学金の申込日)時点で65歳未満であること。また、返還誓約書の提出後に保証人を変更する場合は、その届出日現在で65歳未満であること。
4.未成年者および学生でないこと。
5.あなた(奨学生本人)または連帯保証人の配偶者(婚約者を含む)でないこと。
6.債務整理中(破産等)でないこと。
7.貸与終了時(貸与終了月の末日時点)にあなた(奨学生本人)が満45歳を超える場合、その時点で60歳未満であること。
(引用元:人的保証制度 | JASSO)
まとめ
有能な学生、高い志を持った若い学生の学費や生活費を全力でサポートしてくれる、奨学金制度についてご紹介しました。ここではまだまだ紹介しきれませんでしが、奨学金制度を利用することによって、奨学金の種類によっては無利息で借りられる、経済的な余裕がない家庭でも大学進学を目指せるといったメリットがあります。
申し込み期間が限られていることが多いため、「気づいたら申し込み受付期間が過ぎていた」ということにならないようきちんとスケジュールを確認しておきましょう。
参考
高等教育進学サポートプラン | 大阪府
独立行政法人日本学生支援機構
平成31年度に大学・短期大学・専修学校(専門課程)に進学予定の奨学金を希望する皆さんへ申込みのてびき | 独立行政法人日本学生支援機構
奨学金の種類│奨学金ガイド
必要書類について(1) < 奨学金の審査│奨学金ガイド
人的保証制度 | JASSO
平成27年度奨学金の返還者に関する属性調査結果 | 独立行政法人日本学生支援機構
【保存版】奨学金制度を徹底解説。これだけは申込み前に知っておこう! | キャッシングのまとめ
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