留学する時に申請できる奨学金
子供が留学する時に使える奨学金にはいったいどのようなものがあるのでしょうか?
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
日本国内の高校や大学へ進学するときにも奨学金利用ができる日本学生支援機構(JASSO)でも、海外留学をする人のための奨学金が申請できます。
給付型の奨学金も充実しており、大学生、修士、博士などそれぞれの進学に合わせて海外留学支援制度を設けています。ただし給付型だと給付要件があります。例えば、海外の大学へ進学したい人の給付型奨学金だと語学要件があり、英語であればTOEFL iBTが80点以上、IELTSだと6.0以上などクリアしなければならない基準があります。
語学要件のほかにも学業成績などいくつか条件がありますが、月額59,000〜118,000円の奨学金を返済不要で給付してもらえるのは留学費用を賄うには非常に心強いです。
トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)の奨学金
トビタテ!留学JAPANとは、2014年から文部科学省と「グローバル人材育成コミュニティ」に参画する企業との官民協働で行われている海外留学支援制度です。募集は大学生コース、高校生コース、地域人材コースなど幅広い世代に対して用意されています。
こちらも給付型で返済の必要がありませんが、応募するためには「留学計画」の提出が必要となります。どのくらいの期間、何をしに留学をするのかという計画を立案して提出しなければなりません。留学する目的が明確にある人には、このトビタテ!留学JAPANにチャレンジする価値はあるでしょう。
日本政策金融公庫(JFC)の奨学金
日本政策金融公庫の教育ローンも、手段の1つとして覚えておくと良いでしょう。こちらはその名のとおり教育ローンのため、返済が必要かつ利子がつきます。返済のことを考えると少し大変な気もしますが、日本学生支援機構の奨学金などとの併用も可能であり、留学以外にも国内の大学、高校、専門学校などへの進学の際にも申し込むことができます。
「今はお金がないけど、どうしても子供を留学させてあげたい!」と思っている家庭では、返済のことも考えた上で活用できる手段として知っておくのが良いでしょう。
都道府県の奨学金
都道府県や市町村などの自治体で留学したい人たちが申請できる奨学金を用意しているところもあります。
例えば埼玉県は「埼玉発世界行き」奨学金というグローバル人材を育成するための奨学金を支給しています。三重県でも海外の大学、大学院の正規課程に私費留学する人を対象に三重県私費海外留学生奨学金を給付しています。
このように自治体ごとに申請ができる奨学金もあるので、自分の自治体で申請できそうな奨学金はないか、ぜひ調べてみてください。
留学先の国の奨学金
また、国内の自治体のみならず、留学先の国にも申請・利用ができる奨学金があります。その国の政府が用意している「政府奨学金」というものです。日本学生支援機構が募集や選考に協力している国もあるため、詳しく知りたい人は問い合わせてみることをおすすめします。
おわりに
海外留学の費用は決して安いとは言えません。しかし「学びたい」という子供の気持ちを「費用がないから」という理由で断念してしまう前に、利用ができそうな奨学金を探して、留学の実現可能性を探ってみるのはどうでしょうか。
参考
海外留学奨学金(日本学生支援機構)|独立行政法人日本学生支援機構
トビタテ!留学JAPAN|文部科学省
教育一般貸付(国の教育ローン) |日本政策金融公庫
留学の費用|留学ジャーナル
海外留学|ベネッセ教育総合研究所
海外留学のための奨学金|海外留学支援サイト
海外留学の奨学金一覧はこれだ!いますぐチェックすべき80団体|iae留学ネット