防衛大出身者の声
防衛大学校出身者の声を抜粋しました。学生生活の参考にしましょう。
全員がリーダー経験を積むことができる
大学内は、複数の「部隊」に分かれています。
全体を束ねるのが「学生隊」、 その下に「大隊」「中隊」「小隊」「部屋(寮の部屋のこと)」と続きます。
陸自・海自・空自別に分かれているわけではなく、あえて混ざるようになっています。
「隊」には必ずそれぞれの「学生長」がいます。
「大隊学生長」・「中隊学生長」・「小隊学生長」、「部屋」にも「部屋長」がいます。
「隊長」は指名制で決定されます。
非常に多くの「長」が存在することになりますが、これには「だれでもリーダーの経験ができる」というメリットがあります。
隊長になるチャンスは多いですし、後述するイベントでも各委員長が設定されます。
誰もが将来にリーダーになれるわけではありませんが、全員がここでリーダーの経験を積むことで、意見の取りまとめや意思決定、実行など「リーダーの苦労」を知ることは、組織運営上大きなプラスになります。
(引用元:防衛大学校の予備知識|人生に必要なことは、防衛大学で教わった)
夜話で鍛えられる人間力
日夕点呼の際に延灯申請をしておけば、22:30に就寝予定のところを24時まで自習をする場合に限り延灯許可が下ります。
延灯時間中は通常は自習しなければいけない時間ですが、こっそり誰かの部屋に夜な夜な4~5人が集まってきて話をする、通称「夜話(よばなし)」が楽しみでした。
普通の学生であれば、テレビやバイトに費やす時間ですが、しょうもないお下劣な話はもちろん、今日あったこと、先輩の悪口(私はしたことがありません)、人生のことなどを毎晩同期と語りあったり、ときには後輩から悩み相談を受けたりと、他の大学生と比較すると「色んな人間と話す」ということにかなりの時間を費やしたと思います。
僕は個人的には 防大生活でこれが最も大きかったと思っています。
防大に集まってくる人間は、出身地はバラバラ、育った環境も違う、さらに国籍も違う人間もいて、まさに玉石混交。
話していた内容は大学生なので他愛もないものだと思うのですが、話すことで「他者を認める」「自分を知ってもらう」ということを何度も何度も行なっていて、これが今の自分に大きく影響しているかと思います。
(引用元:防大生の日常生活|人生に必要なことは、防衛大学で教わった)
まとめ
防衛大学校の1日や年間スケジュール、防衛大学校出身者の声をご紹介しました。防衛大学校と普通の大学との違い、厳しいと言われる理由、人間力がつくと言われる理由など多くのことを知ることができたのではないでしょうか。