自己分析で強みと弱みを見つけるときの注意点
自己分析で強みと弱みを見つける際に注意したいのは、「正解を求めない」ことです。就職活動のために自己分析をすると、採用されたいという思いから、自分の人柄を「企業が求める人物像」に寄せてしまいがちです。
面接で自分とかけ離れた人物を演じてしまったり、実際に起こってないエピソードを話してしまうと、仮にその場を切り抜けることができても、入社してからも本来の自分とは違う人物を演じなければなりません。こうしたギャップに将来的に苦しまないためには、企業が求める人物像に自分を合わせるのではなく、等身大の自分の中に強みと弱みを見つけることが重要です。
また、自己分析に診断ツールを利用する場合は、診断ツールで見つけた強みや弱みを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。診断ツールは、あくまで自分を客観的に見つめるきっかけに過ぎません。面接等で説明する際には、診断結果の文章を丸ごと引用するのではなく、自分の言葉で伝えるよう意識し、診断結果の全てを鵜呑みにしないようにましょう。
見つけた強みと弱みをアピールする方法
さて、自己分析で強みと弱みを見つけただけでは、企業にあなたという人物を知ってもらうには不十分です。見つけた強みと弱みをどう説明し、アピールするかが重要になります。以下では、強みと弱みをアピール方法について紹介します。
強みの裏付けとなるエピソードを付け加える
あなたが自分の強みだと思ったものには、そう思うようになったエピソードが今までの人生にあるはずです。例えば、「子供の頃周囲から非難されていた友人をかばって感謝され、自分は正義感が強い人間だと感じるようになった」など、強みの裏付けとなるエピソードを思い出して、付け加えましょう。ただし、アピールするのは活動や実績そのものをではなく、そのエピソードから伝わるあなたの「人柄」だということを忘れないよう注意しましょう。
弱みの改善策を付け加える
自己分析で見つけた弱みに関しては、その弱みをどうカバーするのか、またどう改善して今後生きていこうと思っているのかを付け加えましょう。例えば、「引っ込み思案で気の弱いところがあるので、それを改善するためにどうしても伝えたいことはノートに書き留めるようにしている」など、自分の弱みを真摯に受け止め、前向きな姿勢を見せることが重要です。
おわりに
自己分析は、自分という人間を掘り下げ、相手に伝わるよう言語化するまたとないチャンスです。社会人になると日々時間に追われ、自分についてじっくりと考えたり、今までの人生について振り返る機会がどうしても少なくなります。就職活動のためだけではなく、今後の社会人生活のためにも、1度腰を据えてしっかりと自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
参考
就職白書2019 -採用活動・就職活動編-|就職みらい研究所, P25
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「私の強みは〇〇です」と答えるときのアピール方法と例文5選 | 就活の未来