就職活動を本格的に始める前にやっておきたいのが、自己分析による自分の強みと弱みの発見です。自分がどんな人間なのか企業にアピールするためには、客観的に自分をとらえ、説明できるようになる必要があります。この記事では、自己分析で自分の強みと弱みを見つける3つの方法について紹介します。
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もくじ
自己分析をやる目的
自己分析をする前に、そもそも自己分析とは何のためにやるものなのか、その目的を明確にしておきましょう。就職活動における自己分析の目的とは、企業にあなたという人間を知ってもらい、アピールすることです。
企業の採用担当者とあなたは当然ながら初対面であるため、あなたという人間について知りたいと考えています。企業はあなたが履歴書やエントリーシートに書いたこと、面接で話したことをもとに、入社してからのあなたをイメージし、採用するか否かを判断するのです。
企業側にとってあなたが欲しい人材か否かを判断しやすいよう、自己分析はしっかりとやっておく必要があります。自分を客観的に見ることができているか、あなたの特徴をわかってもらえるよう具体的に話せるかどうかが、自己分析のカギです。
企業が知りたいのは学生の「人柄」
自己分析は、企業が学生を採用する際の判断材料として必要な要素ですが、企業は具体的に学生のどんなことが知りたいと考えているのでしょうか。株式会社リクルートキャリアが運営する「就職みらい研究所」の調査によると、企業が採用基準で重視している項目のうち、最も回答者数が多かった項目は「人柄」で、全体の92.2%の企業が重視していると回答しています。
しかし、自己アピールの際に人柄を重視している学生は決して多いとは言えず、企業が知りたいことと学生がアピールしたいことの間にずれが生じる結果が出ています。以下の表は、企業が採用基準で重視する項目と、学生が面接等でアピールする項目を、回答者数が多いもの順に並べ替えたものです。
順位 | 企業が採用基準で重視する項目(%) | 学生が面接等でアピールする項目(%) |
1 | 人柄(92.2%) | アルバイト経験(44.0%) |
2 | 自社/その他企業への熱意(74.8%) | 人柄(32.1%) |
3 | 今後の可能性(66.9%) | 所属クラブ・サークル(31.7%) |
4 | 性格適性検査の結果(44.2%) | 大学/大学院名(20.5%) |
5 | 基礎学力(35.5%) | 大学/大学院で身に付けた専門性(19.7%) |
参考
就職白書2019 -採用活動・就職活動編-|就職みらい研究所, P25
ほとんどの企業が採用基準で重視している項目は「人柄」ですが、人柄をアピールする学生は全体の32.1%しかいません。また、半数以上の企業が重視している「自社/その他企業への熱意」や「今後の可能性」については、学生がアピールする項目の上位には上がっておらず、「アルバイト経験」や「所属クラブ・サークル」をアピールする学生が多くいることがわかります。以上の結果から、企業が知りたいと思っていることに対して上手くアプローチできていない学生が一定数いると言えるでしょう。
面接は、自分がアピールしたい部分を伝える場所ではなく、企業側が欲しい情報を提供する場です。どんなに素晴らしい体験や実績であっても、企業側が求めていない情報の場合、アピールの効果は薄いと言えるでしょう。自己分析をする際には、企業が重視している人柄に重点を置くことが重要です。
自己分析で強みと弱み(長所と短所)を見つける方法
それでは実際に、自己分析で自分の強みと弱み(長所と短所)を見つける方法を紹介します。手軽に挑戦できるものから順に紹介するので、「1つ目の方法を実践して分析が足りないと思えば2つ目を実践する」というように、段階を踏んで実践するのがおすすめです。
方法①自分の性格の特徴を全て書き出す
まずは、強み・弱みなどを深く考えずに、自分の性格の特徴として思いつくものを全て紙に書き出しましょう。我慢強い・飽きっぽい・冷静・怒りっぽい・優柔不断など、どんなものでもかまいません。なかなか思いつかなければ、これまで人から褒められたことや注意されたことを幼少期からさかのぼって思い出してみましょう。
思いつく限り全ての特徴を書き出したら、書き出したものの中で最もあなた自身の魅力を表現していると思える要素を「強み」、最も改善したいと思っている要素を「弱み」として選びましょう。
方法②身近な人に聞く
自分で考えた強みや弱みが客観性に欠けると感じた場合は、家族や親しい友人などの身近な人から意見を聞いてみるのも、1つの方法です。ただし、あなたに気を使った本心ではない意見や、偏った意見を鵜呑みにしてしまうと自己分析にならないため、人選は慎重に行う必要があります。なるべく率直な意見を言ってくれる人や、物事を客観的とらえることが出来る人を複数人選びましょう。
方法③診断ツールを利用する
より多角的に自己分析を行いたい場合は、診断ツールを利用してみるという方法もあります。就職情報サイト「キャリタス就活」が提供する無料自己診断コンテンツ「キャリタスクエスト」では、21問の質問に答えるだけで、自分のタイプ診断・解説してくれます。基本的な性格や特徴に加えて、同じ傾向にある先輩の失敗談、業界傾向など、強みや弱み以外の就活へのヒントを入手することができます。
より詳細な自己分析を行いたい場合は、有料の診断ツールを利用してみてはいかがでしょうか。アメリカのギャラップ社が開発した自分の強みを見つけ出すツール「ストレングス・ファインダー」は、人が持つ様々な才能を「34の資質」に分け、177の質問に答えることで34の資質がどんな順番で現れているかを診断します。アクセスコード付きの書籍を購入することで、診断を受けることができます。
参考
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