みんなが欲しかったシリーズ(TAC出版)
フルカラーで大切なポイントが一目で分かるように工夫されているテキストです。独学者がつまずきがちな箇所を取り上げ、視覚的にイメージしやすいよう板書風に解説されています。巻末には必ず覚えなくてはならない仕訳をまとめた重要仕訳集がついており、取り外していつでも持ち歩けます。
『教科書』に対応した同シリーズの『問題集』は、本試験を徹底的に分析した良質な問題がそろっています。模試3回分がついているため、仕上げに力試しができます。
サクッとうかる日商2級(ネットスクール)
必要な知識をコンパクトにまとめて分かりやすく解説しているテキストです。フルカラーでかわいいキャラクターを使い、柔らかい文調で解説されているので、初心者でも取り組みやすいと評判です。
同シリーズの問題集『トレーニング』は、基礎編と応用編の2段階構成になっています。基礎編で、まず知識の理解と定着を図ります。応用編では、過去の出題傾向に基づき、大問ごとに本試験レベルの問題に取り組めます。
合格するための過去問題集(TAC出版)
まずはテキストを読み込み、練習問題で知識を定着させることが第一ですが、それが済んだらなるべく多く過去問や予想問題を解いて、応用力を養いましょう。『合格するための過去問題集』は、この1冊で4年分に当たる直近12回分の過去問が収録されています。徹底的に過去問をやりつくせば、相当の実力がつくことは間違いありません。
新論点問題集(TAC出版)
簿記2級は、2016年度から2018年度にかけて出題区分が改定され、新たな論点が追加されました。新たに追加された論点は、過去問が少なく、勉強が手薄になる傾向があります。『新論点問題集』は、簿記検定の実施機関である商工会議所が、新論点に関する問題をまとめた公式問題集です。まずはテキストをしっかり学習した上で、新論点に関する応用力強化のために活用したい一冊です。
参考
日商簿記2級新論点問題集の刊行について | 商工会議所の検定試験
簿記2級の能力レベルと難易度・合格率
簿記2級取得で身につく能力レベル
簿記3級の商業簿記では、商売におけるお金の基本的な流れについて習得しますが、簿記2級ではさらに、株式会社会計、本支店会計、連結会計などを習得し、より規模の大きなビジネスに対応できるようになります。また、工業簿記では、原価計算などを習得します。それにより、中小企業から大企業までの財務諸表を理解できるようになります。
簿記2級の難易度・合格率
直近20回の検定データを見てみると、簿記2級の合格率は回によって大きく変わることが分かります。しかし、第143回の出題範囲改定開始以前は、合格率が30%台や40%台に達することが頻繁にあったのに対し、改定以降は10%台から20%台で推移することが多くなっています。これは、今までは仕訳問題さえ分かっていれば合格できたのに対し、最近はテキストもしっかり読み込まないと点数が取りにくくなっている影響があるでしょう。
(2級受験者データ|簿記 商工会議所の検定試験 より筆者作成)
まとめ
簿記2級で勉強する内容は専門性が高く、難しいイメージがあるかもしれません。しかし、自分に合ったテキストと問題集を選び、しっかり何度も繰り返しておけば、独学でも十分合格を狙えます。合格すればキャリアアップはもちろん、財務諸表が読めるので株式投資にも役立つでしょう。
参考
【独学で合格】定評のある簿記2級テキストおすすめランキング10選|おすすめExcite
【日商簿記】2級独学におすすめのテキスト(参考書)、評判・口コミ【2020年向け】|日商簿記通信講座比較お薦め講座アドバイザー
今さら聞けない「簿記」の資格。持っているとどんな仕事につながる?|マナトピ