簿記3級の合格点は7割!合格するための勉強法とおすすめテキスト! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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簿記3級の合格点は正答率70%以上です。出題範囲は商業簿記の1科目だけですが、合格率を見るとおおよそ40~50%で推移しています。2人に1人は落ちる試験と考えると事前の対策が必要でしょう。今回の記事では、簿記3級の合格基準や過去の合格率、合格するための勉強法やおすすめテキストをご紹介します。

簿記3級の合格点は7割

簿記3級の合格基準は、7割以上です。まずは、合格点に達するための合格基準と合格率をご紹介します。

簿記3級の試験科目と合格基準

簿記3級の試験科目は、「商業簿記」のみです。商業簿記は、商売をしている企業の資産・負債・資本などを把握して、帳簿に記録をすることを指します。中小企業の経理を担当するスキルに直結します。日本商工会議所は次のように説明しています。

「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。

(引用元:試験科目・注意事項|商工会議所の検定試験

また、商業簿記の問題は5題出題され、試験時間は120分です。

簿記3級の合格率

日商簿記3級の受験者数は、毎回10万人前後で、合格率はおおよそ40~50%程度で推移しています。具体的な簿記3級試験の2013年11月から2019年11月実施分の受験者数と合格率は下記の表の通りです。

試験実施回 受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
153回 99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152回 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151回 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150回 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149回 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148回 102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147回 113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146回 102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145回 105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144回 120,096名 94,411名 42,558名 45.1%
143回 106,558名 83,915名 28,705名 34.2%
142回 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141回 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140回 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139回 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138回 110,602名 86,659名 33,364名 38.5%
137回 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%
136回 99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135回 119,736名 93,781名 45,045名 48.0%
134回 110,190名 85,585名 29,025名 33.9%

参考

受験者データ|簿記 商工会議所の検定試験
3級|簿記 商工会議所の検定試験

簿記3級に合格するための勉強法

続けて、簿記3級に合格するための勉強法を3つのステップに分けてご紹介します。簿記3級は、2人に1人は落ちる試験です。簿記検定の入門的な位置づけですが、慢心することなく取り組む姿勢が重要と言えるでしょう。

1日の学習時間を把握して勉強計画を立てる

まず、1日の学習時間を把握することから始めましょう。学習できる時間を正確に把握できていないと、計画を立てても理想と現実のギャップに落ち込んでモチベーションが下がってしまうことが多いです。

普段の生活を1時間単位で細分化して、「いつ、何をしているか」を記録しましょう。そうすることで、勉強できそうな時間がはっきりと可視化されます。

「毎日2時間勉強しよう!」というように何の根拠もなく勉強計画を立てるやり方はおすすめできません。実態の伴わない計画は、習慣化できずに終わってしまうことが多いと肝に銘じておきましょう。

テキストを3周する

次は、自分に合ったテキストを購入し、そのテキストを3周するやり方です。普段から経理業務に携わっている方は、簿記について多少の知識がありますが、そうでない方にとっては初めて聞くような用語が出てくるのが簿記検定です。

新しいことを学ぶときのポイントは、一度で完璧にしようとするのではなく、分からない状態でも学習を進めて反復することです。1周目では分からなかったことも、2周目、3周目と進めていくことで、理解が深まっていきます。さらに、テキストを終わらせていることが自信にもつながっていきます。試験日の1ヶ月前までに、テキストを3周していることが理想です。

過去問を解いて苦手を克服

最後は、過去問をこなすことです。過去問をする意味は2つあります。1つは、試験の形式に慣れることです。もう1つは、過去問を通して自分の苦手な分野や理解できていないことをあぶり出せるということです。

過去問は、試験と同じ形式なので、正解か不正解かがはっきりします。つまり、分かったつもりでやり過ごすことができません。過去問を解いて分からなかった部分は、テキストに立ち返り苦手を克服していきましょう!