専門学校は履歴書に記入する?学歴欄で迷うポイントを徹底解説! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

専門学校の学歴は、履歴書に明記する必要があります。なぜなら、専門学校は学校教育法に定められた正規の学校だからです。今回の記事では、専門学校進学者の学歴欄への具体的な記入方法や留年・中途退学した場合の具体的な書き方などを解説します。

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専門学校は履歴書に記入する必要あり!

専門学校は、学校教育法に規定される正規の学校であるため、昼間部でも夜間部でも履歴書に記入する必要があります。ここでは、専門学校の定義と具体的な履歴書への書き方をご紹介します。なお、書く必要がない学校の例も挙げていますので、履歴書作成時の参考になさってください。

専門学校の定義

専門学校は、学校教育法に定められた正規の学校です。

第1条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び我が国に居住する外国人を専ら対象とするものを除く。)は、専修学校とする。

(引用元:学校教育法(抄)(昭和22年法律第26号)|文部科学省

学校教育法に定められた専修学校のうちの、専門課程を履修する学校が、一般的に専門学校と呼ばれます。

専門学校は、全国に約2,800校あり、約66万人が学んでいます。高校生の進学率で見ると、大学進学者49.3%に次いで、専門学校の進学者は16.3%で、高等教育機関として重要な役割を担っていることが分かります。

また、3つの要件を満たしている専門学校を修了することで、短期大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、大学への編入も可能になる専門士の称号が付与されます。

【専門士の称号が付与される専門学校の要件】

  • 修業年限が2年以上
  • 総授業時間数が1,700時間(62単位)以上
  • 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

これらのことから、専門学校は文部科学大臣が定めた正規の学校であることが分かります。ちなみに、ご自身の通っている学校が専門学校であるかどうかを確認するには、「専修学校専門課程」であるかどうかを学校側に確認すれば分かります。

参考

専門学校(専修学校専門課程)|文部科学省,P1

専門学校卒業の場合の履歴書の書き方

専門学校名を履歴書に書く場合は、学校法人名から学部名・学科名・専攻までの正式名称を書くようにします。また、履歴書の学歴欄は、中学校卒業から書くのが一般的です。

学歴・職歴
2011 3 〇〇市立△△中学校 卒業
2011 4 〇〇県立△△高等学校 入学
2014 3 〇〇県立△△高等学校 卒業
2014 4 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 入学
2016 3 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 卒業

※夜間部の場合も、履歴書に明記します。

長くなる場合が多いので、文字の大きさを小さくするなどして、2行にならないように注意しましょう。

履歴書に書く必要がない学校

教育基本法と学校教育法で定められていない学校は、履歴書の学歴欄に書く必要はありません。例えば、資格スクールや語学学校・英会話教室、予備校・塾などが考えられます。

【教育基本法に規定される学校】

  • 小学校
  • 中学校
  • 高等学校
  • 中等教育学校
  • 大学
  • 高等専門学校
  • 盲学校
  • 聾学校
  • 養護学校
  • 幼稚園

【学校教育法に規定される学校】

  • 専修学校
  • 各種学校(都道府県知事の認可を受けている設置されたもの)

参考

第6条 (学校教育)|文部科学省

各種学校とは|文部科学省

履歴書学歴欄で迷うポイント解説

浪人や留年、中途退学、休学をした場合の履歴書への記入方法は迷うところです。ここでは、それぞれの書き方を具体的にご紹介します。

浪人した場合の書き方

浪人した場合は、履歴書に浪人したことを明記する必要はありません。また、浪人中に予備校や塾に通っていたとしても、予備校や塾は正規の学校ではありませんので、記入する必要はありません。

学歴・職歴
2011 3 〇〇市立△△中学校 卒業
2011 4 〇〇県立△△高等学校 入学
2014 3 〇〇県立△△高等学校 卒業
2015 4 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 入学
2017 3 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 卒業

※1年間浪人した場合の記入例。

年号が1年ずれていれば、人事担当者は浪人したと理解してくれます。もちろん、面接の際に浪人中にしていたことや、なぜ浪人したか質問される可能性はありますので、事前の対策が必要です。

留年した場合の書き方

留年した場合も、浪人と同じく履歴書に明記する必要はありません。

学歴・職歴
2011 3 〇〇市立△△中学校 卒業
2011 4 〇〇県立△△高等学校 入学
2014 3 〇〇県立△△高等学校 卒業
2015 4 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 入学
2018 3 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 卒業

※1年間留年した場合の記入例。

中途退学した場合の書き方

中途退学は、一般的に「中退」と言われるもので、途中で学校をやめることを指します。中途退学した場合は、履歴書に明記しないと学歴詐称になります。

ポイントは、中途退学した理由を簡潔に明記することです。理由がないと、人事担当者がマイナスなイメージを持つ可能性が高いです。

学歴・職歴
2011 3 〇〇市立△△中学校 卒業
2011 4 〇〇県立△△高等学校 入学
2014 3 〇〇県立△△高等学校 卒業
2014 4 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 入学
2015 7 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 中途退学
親族の介護のため

中途退学の理由としては、「経済的な理由のため」や「社会人として起業したいと考えたため」「進路志望先変更のため」などが考えられます。

休学した場合の書き方

休学した場合も、履歴書に明記する必要があります。明記するポイントは3つで、「休学時期」「休学期間」「休学理由」です。また、病気療養が理由の場合は、現在は完治しており仕事に影響がないことを明記しておくといいでしょう。

学歴・職歴
2011 3 〇〇市立△△中学校 卒業
2011 4 〇〇県立△△高等学校 入学
2014 3 〇〇県立△△高等学校 卒業
2015 4 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 入学
1年次に、病気療養のため1年間休学(現在は完治)
2018 3 学校法人〇〇 △△専門学校昼間部××学科 卒業

※1年間休学した場合の記入例。