手取り16万円の給料は、同世代の人と比べるとどの程度の位置に当たるのでしょうか? 一人暮らしできるレベルでしょうか? 貯金は? 結婚は? この記事では、手取り16万円の一人暮らしの生活事情と、正社員で手取り16万円の人は転職すべきかどうかを解説します。
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もくじ
手取り16万円の年収とは
就職前に見た募集要項では給料がもっと高かったはずなのに、実際に給料を受け取り始めたら、期待したよりずいぶん少ないという印象を持ちませんでしたか? なぜなら、募集要項に記されているのは、税金や保険などを天引きする前の額面給与だからです。まず、給料とは、どのような構成になっているのかを見てみましょう。
手取り額 = 額面給与額 – 控除額
手取りとは、自分の口座に月々振り込まれる給与です。基本給にさまざまな手当を足した給与から、税金や保険などを差し引いた分が、手取りとなります。
会社から支給されるお金
会社から支給されるお金には、大きく分けて給与と賞与があります。給与は月々支給されるのに対し、賞与は年に1、2回支給されるのが一般的です。
給与には、以下のようなものが含まれます。
- 基本給
- 役職手当
- 時間外労働手当
- 住宅手当
- 通勤手当
- 資格手当
- 出張手当
どのような手当が含まれるかは会社によっても違いますし、月によっても違います。基本給は、一般的に職務内容、経験、技能、勤続年数、年齢などを考慮して社員ごとに決められます。時間外労働手当とは、つまり残業代のことです。残業代は、法定労働時間の「1日8時間、1週間40時間」を超える労働について、通常の賃金に割り増しした金額が支払われます。
給与から天引きされるお金
実際に従業員が手にする金額は、会社の支給額から税金や保険料を天引きしたものです。天引きされるお金には、以下のようなものがあります。
- 所得税
- 住民税
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金
- 雇用保険
上記のうち保険料、年金、住民税は、年に一度、前年度の所得により徴収額が改定され、毎月固定の金額が控除されます。それに対し、所得税は月々の給与額によって変動するため、残業代が多い月はその分所得税も多くなります。
手取り16万円とは年収240万円
扶養家族の人数や前年度の所得により控除される金額は変わるため、同じ給与でも手取り額が同じとは限りませんが、額面給与の75~80%が手取り額の目安となります。つまり、手取り16万円の人の給与額は月約20万円で、年に換算すると約240万円になります。もし賞与があれば、賞与の金額を加えた分がその人の年収となります。転職の際、前職での給与水準を質問されることがありますが、その際はこの年収を答えます。
手取り16万円の一人暮らしの生活
家賃が最大の支出
手取り16万円の人が都内で一人暮らしをしようと思ったら、月々の生活費はどのようにやりくりすればいいでしょうか。
家賃 | 60,000円 |
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
交通費 | 7,000円 |
通信費 | 7,000円 |
医療費 | 3,000円 |
衣類 | 7,000円 |
教養・娯楽 | 5,000円 |
交際費 | 5,000円 |
雑費 | 10,000円 |
東京で一人暮らしする際、最大の支出は家賃です。23区内で部屋を借りる場合、ワンルームでも最低6万円はします。1Kくらいのゆとりが欲しい場合は、最低7~8万円は見積もりましょう。
貯金はできる?
上の表のとおり支出を抑えることができれば、月々1万円程度の貯金ができます。ただし、かなり切り詰めた生活を覚悟しなくてはなりません。食費を月3万円とすると、1日1,000円の予算です。外食は控え、毎日お弁当を持参しなくてはならないでしょう。交際費5,000円ということは、飲み会などに行けるのは月1回のみです。
手取り16万円の節約術
一人暮らしで最も節約の効果が高いのは、家賃です。埼玉や千葉、または東京でも町田市などへ行けば、4~5万円程度で1DKや1LDKのマンションに住めます。交通費が高くなる分を差し引いても、年間10万円以上の節約になります。また、広めの部屋でゆとりのある生活も送れるでしょう。
次におすすめは、携帯電話の契約を見直すことです。何年も前に携帯電話を契約して以来、そのまま同じサービスを使い続け、月々1万円近くも支払っていませんか? 携帯電話のサービスは年々変化しています。自分の携帯電話に合ったプランに変更すると、使用料を大幅に節約できることがあります。
その他にも、日々の生活の中で節約する方法はたくさんあります。たった100円の節約でも、3ヶ月毎日続ければ1万円近くの節約になります。
- 車は所有しない
- バスに乗らず、自転車で移動する
- 水筒を持ち歩き、自動販売機やコンビニの使用を控える
- 外食を控え、お弁当を持参する
- 水道や電気はこまめに消す
- 閉店前の値引きが始まる時間帯にスーパーへ行く
- コンビニのATMではなく、銀行のATMで利用料が無料の時間帯にお金を下ろす
節約の際注意したいのは、不用意に食費を削らないことです。1日3食栄養のバランスの取れた食事をすることが、健康の基本です。病気をすると、病院へ行かなくてはならないだけでなく、仕事も休まなくてはなりません。病気をしないことが、一番の節約です。