手度り16万円の人は転職するべきか
現在正社員として働き、手取り16万円の人は、もっと給料の良い会社へ転職すべきなのでしょうか。
転職で給料アップする確率は高い
手取り16万円を年収に換算すると約240万円です。ボーナスを入れても年収300万には届かないでしょう。国税庁の統計によると、若手の全国平均年収は、20~24歳で267万円、25~29歳で370万円、30~35歳で410万円です。年収300万円だとしても、25歳以上の平均年収より低いことが分かります。したがって、転職で給料が上がる確率は高いと言えるでしょう。
もちろん、平均年収は地域や職種によって変わります。地方によっては、手取り16万円でも正社員として働けるだけありがたいと思うこともあるかもしれません。
参考
平成30年分民間給与実態統計調査|国税庁、P142
改善の見込みがある会社か
転職すれば給料が上がる確率が高いと分かっていても、大変な就職活動をもう一度やり直すのは気が重いでしょう。現在の生活がなんとか成り立っていれば、それでいいような気もするかもしれません。しかし、将来家庭を持つことを考えると、やはりもう少し余力が必要です。
今の会社で働く先輩の様子を見てみましょう。順調に給料が上がり、ゆとりのある生活を送っていますか? それとも、自分と同じようにギリギリの生活を送っていて、結婚もままならないようですか? 社員の生活をかえりみず、いつまでも低い給与で人を使い続けるような会社なら、なるべく早く転職した方がいいでしょう。年齢が上がれば次第に転職しにくくなります。20代半ばまでであれば、経験よりポテンシャルを買ってもらえるため、未経験の業種にも挑戦しやすいでしょう。20代後半であれば、職務経験を活かして、キャリアアップ転職ができるかもしれません。
転職する上での注意点
いざ転職となった場合、「慎重すぎるほど慎重に」と心がけましょう。焦りは禁物です。周到に準備をしてから実行に移しましょう。
人生プランを思い描く
何歳くらいで結婚し、子供は何人欲しいのか、そのためには何歳の頃にどのくらいの年収が欲しいのかなど、5年後・10年後の自分がどんな生活・仕事をしていたいかを思い描きましょう。現時点では「絵に描いたもち」でも構いません。思ったようにいかなくてもいいのです。ただし、目指す方向が決まらないと、自分にとって何が大切かが分かりません。
会社に何を求めるかを考える
人生プランを実現するためには、転職先の会社に何を求めますか? 給与、賞与、有給休暇、育児休暇、時短勤務、人間関係、残業や休日出勤、勤務地など、優先順位をつけましょう。会社に何を期待するかも分からず求人情報を見ると、見せかけの情報に惑わされてしまいます。
転職先を決めてから前職を退職する
今の仕事に不満でも、転職先が決まるまでは歯を食いしばって頑張りましょう。無職で就職活動をすると、目の前のチャンスによく考えずに飛びついてしまいがちです。また、無職期間が長いと、就職活動でマイナスの評価をされる恐れがあります。今の仕事から逃げるために転職するのではなく、人生プランを実現するために転職するのだということを忘れてはいけません。
まとめ
正社員で手取り16万円は、住んでいる地域や年齢にもよりますが、全国平均から見るとかなり低いと言えるでしょう。今の会社で働き続け、将来納得の行く人生が送れるのか、一度真剣に考えてみる価値はありそうです。人生お金がすべてではありません。しかし、経済的に余裕があれば、人生の選択肢が多くなることも事実です。
参考
月給手取り16万は転職すべき?年収240万~の貯金・家賃の額と結婚事例|転職nendo
手取り16万円の家賃目安はいくら?一人暮らしの毎月の生活費はどのくらい?|Rooch
誰でもわかる給料の手取り計算方法&平均給与の実態|転職Hacks
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