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「第二新卒として大企業に転職したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。近年、第二新卒を積極的に採用する企業も増えてきており、新卒では入社できなかった大手企業への転職も、場合によっては夢ではないかもしれません。当記事では、第二新卒で大企業に転職するポイントや、大企業に転職するメリット・デメリットなどについてご紹介します。
もくじ
「第二新卒」とは?
「第二新卒」とは、一般的に新卒で就職したあと1〜3年で退職し、求職する人を指します。年齢は学歴によって差がありますが、4年制の大学卒業で25歳前後が目安です。ちなみに「既卒」は、学校を卒業したあと正社員としての職歴がない求職者のことを指します。
新卒の3人に1人が「第二新卒」に
厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」によると、新卒で就職したあと3年以内に離職する人の割合は高卒で39.2%、大卒で32.0%という結果でした。前年度に比べると割合は増加しており、近年、第二新卒者の割合は増えている傾向にあると言えるでしょう。
参考
企業の多くが経験者採用に「積極的」
多くの企業が、第二新卒も含めた経験者の採用に積極的な姿勢を見せています。マイナビが発表した「中途採用状況調査(2018年)」では、およそ半数の企業が経験者採用・未経験者採用ともに積極的と回答しており、経験者と未経験者では経験者採用がより積極的な傾向にあるようです。社会人としての経験があり、前職で基本的なビジネスマナーを身につけているとみなされる経験者の採用ニーズは高まっていると言えるでしょう。
参考
大手企業が第二新卒に求めているものは?
第二新卒を含む経験者の中途採用数は、従業員が多い大手企業ほど増える傾向にあるようです。それでは、大手企業が中途採用の募集に力を入れる理由について見ていきましょう。
即戦力や業界経験
新卒や既卒と比べ、社会人としての経験がある第二新卒は、企業としては即戦力になりやすい人材としてみなされています。新卒で入社した人のうち約3割が3年以内に離職する現状で、第二新卒の層の人材不足を懸念する大手企業が多いようです。そのような中で、第二新卒のこれまでの基本的な業務経験を生かした即戦力が大手企業にとって必要とされています。
柔軟性
社会人として長いキャリアのある転職希望者と比べ、社会人経験の短い第二新卒の柔軟な対応力に期待する企業もあります。近年は社会や市場が不安定で、大手企業であっても経営の危機に瀕するような時代です。業界での経験がありつつも、前職の社風や仕事のやり方を引きずっていない第二新卒の柔軟性に期待する大手企業も増えてきています。
基本的なビジネススキル
第二新卒は、前職においてビジネスマナーや基本的なスキルを身につけているので、新人研修などの手間やコストが新卒ほどかからないことをメリットとして捉えている企業もあります。特に大手企業では、中小企業と比べて新人教育にかかる費用がかなり多くなります。実際に社会に出て仕事を経験している第二新卒の社会人としてのベースに期待がかけられています。