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裁判所事務官は裁判所で働く事務官のことをいいますが、裁判所事務官になるためには年に1回行われている裁判所事務官の採用試験に合格する必要があります。採用試験の中には「高卒区分」があり、高卒でも裁判所事務官を目指すことが可能です。今回は裁判所事務官の高卒区分の試験内容などについて紹介します。
もくじ
高卒で裁判所事務官になるには?
裁判所事務官は、全国の裁判所で働く事務員のことをいいます。主な勤務先は裁判所内となり、裁判が円滑に進められるように書類作成や裁判の手続き処理などを行います。また、裁判官の給料管理や裁判費用の会計処理といった仕事もあり、裁判所の運営に貢献していきます。
そんな裁判所事務官になるためには、年1回裁判所事務官の採用試験に合格する必要がありますが、大卒者だけでなく高卒でも採用試験を受けることができ、合格すれば裁判所事務官として働くことができます。倍率が高い採用試験ですが、実力や勤務成績次第では高卒でも給料を上げていくことは可能です。試験内容は区分によって異なりますが、ここでは高卒区分の一般試験の内容について紹介します。
高卒区分の一般試験の内容
高卒試験は一次試験と二次試験があり、一次試験では多肢選択式の基礎能力試験と作文試験があります。基礎能力試験は一般知識と一般知能で構成されており、合格するためには最低でも平均点以上を取らなければいけません。作文試験は制限時間以内に一つのテーマについて作文を書く試験で、個人の考えや見解などを分かりやすく伝える必要があります。
基礎能力試験について
基礎能力試験には、前述した通り一般知識と一般知能の両方が求められます。一般知識とは、高校までに学習してきた科目のことをいい、裁判所事務官の採用試験では出題される科目数が多いという特徴があります。主な科目としては社会科学・人文科学・自然科学のほか、国語・数学・日本史・世界史・英文・古文・政治・経済などがあります。
一般知能とは、公務員試験特有の科目で、数学的要素の強い科目。文系出身者や数学が苦手な方は点数を上げるためにも特に重点的に対策をする必要があります。主な科目としては、数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈などがありますが、試験時間を考慮するとそれぞれの問題をスピーディーに解かなければ時間切れになる可能性があるため、早く解くためのテクニックが求められます。
過去の問題を見ると、選挙制度の特徴に関することや金融政策について、さらに世界の気候や歴史に関する問題など、さまざまなジャンルから出題されています。また、方程式を使った数学の問題や大気の構造など、数的推理にまつわる問題も出題されていることから、まずは過去問に目を通して出題傾向を理解することから始めた方がいいでしょう。
作文試験について
作文試験は個人の見解を述べるものが多く、一つのテーマに対して論理立てて説明する必要があります。社会との付き合い方や、普段周囲の人間と接する上で意識していることなど、ある意味では答えの出ないテーマに対して論じ、その人なりの考えを主張する能力や思考が求められます。基本的な文章力は普段から鍛えておく必要があるでしょう。
試験では、約50分で800字前後に仕上げることを目標としましょう。試験では文章を書くだけでなく、表現力や課題に対する理解力が評価対象となります。
個人面接について
第一次試験の筆記試験に合格すると、第二次試験として個人面接があります。最終的には面接試験で合否が決まるため、面接練習も必要になってきます。面接では「なぜ裁判所事務官になりたいのか」「学校生活で思い出に残っていること」など、さまざまな質問が想定されます。面接官を納得させなければ評価がつかないという点が、面接試験の難しいところです。
倍率はどれくらい?
裁判所は学歴だけでなく成績主義・能力主義に基づいた人事管理が徹底されています。高卒でも能力や勤務成績次第では昇進の道が大きく開かれており、高卒区分の受験者数も比較的多い傾向があります。高卒区分の採用試験の2019年の倍率は24.2倍となっています。受験申込者数3,862名に対し、最終的な合格者は130名でした。採用試験の難易度は非常に高いといえます。
参考
2019年度実施結果 一般職試験(裁判所事務官,高卒者区分)|裁判所