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レポートの最後を締めくくる【結論】。レポートの中身がしっかりしていても、結論の書き方に誤りがあれば評価が下がるかもしれません。また、結論と考察、結果をうまく書き分けることによって、より論理的なレポートになることは間違いないでしょう。この記事ではレポートの結論の書き方を種類別にご紹介するとともに、結論・考察・結果の違いを解説します。レポートの結論の書き方について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
もくじ
レポートの結論の書き方を種類別に紹介
レポートは書く内容によって書き方が異なります。よって、レポートの最後に書く結論もレポートの内容によって違ってくるといえるでしょう。レポートには大きく分けて『説明型』『報告型』『実証型』『論証型』の4種類あります。それぞれの特徴や型に合った結論の書き方をご紹介します。
説明型レポート
説明型レポートについて解説します。
説明型レポートとは
説明型レポートとは、テキストや本を要約して読み手に説明するレポートです。自分で何かの研究を行ったりしないので、比較的簡単に書けるレポートではないでしょうか。例えば、下記のようなものが説明型レポートです。
- 課題図書『○○○○』を要約しなさい
- 今回の講義をレポートにまとめなさい
- 認知心理学について説明しなさい
課題図書の要約や講義の内容のレポートを書く際、読書感想文のように自分の感情ばかりを書いてはいけません。「参考になった……」「この経験を生かしていこうと思った……」などの主観は書かないようにしましょう。
レポートの基本は【序論】【本論】【結論】の3つの構成で成り立ちます。序論ではレポートのテーマを掲げ、本論ではテーマについて説明していきます。
説明型レポートの結論の書き方
説明型レポートの結論では、序論で示したテーマを確認し、本論を要約します。ここで注意しておきたいのが、結論は本論をまとめるだけではないということです。まず、レポートのテーマを掲げ、本論で何を説明したかを書きます。次に調べた内容について分かったことを2~3個ほど書いてみましょう。
例)
本レポートでは○○○○というテーマについて述べてきた。
本論では△△△というを説明し、□□□という説明を行った。
△△△から○○という事実が分かり、○○ということが推測される。
□□□からは○○であったため、○○などが存在していた。
このことから○○が社会において大きな役割を担うであろう。
レポートのテーマによりますが、まずはテーマと本論の要約をざっくり説明し、次に本論で分かったことを書くと読みやすい結論になるでしょう。
報告型レポート
報告型レポートについて解説します。
報告型レポートとは
報告型レポートとは、看護や教育実習などの実習レポート、企業見学などの見学レポートのことをいいます。報告型レポートで注意しておきたいことは下記のとおりです。
- 実習内容を長々と書かない
- 活動記録を長々と書かない
- 1日のスケジュールなどは書かない
- 自分の感想ばかりを書かない
報告型レポートで重要なことは、活動内容ではなく学んだこと・反省したこと・今後の課題・目標を明確に示すことです。感想文にならないよう注意しましょう。
報告型レポートの結論の書き方
報告型レポートの結論は実習や見学で学んだことを振り返り、今後にどう生かすかを書きましょう。結論の前に【考察】という見出しを作り、実習を通して気になったことを調べてみるといいでしょう。
例えば、あなたが老人ホームへ実習に行き介護士の人材不足について興味を持ったとします。その場合は、介護士の求人倍率や介護士を受け入れる態勢がどうなっているかを調べて【考察】に調べた内容を書いていきます。自分で調べた内容をまとめることによってほかの人より一歩踏み込んだレポートになるでしょう。
考察が書けたら後は結論を書くだけです。結論は、実習で学んだことや考察で調べた内容を踏まえ、今後自分はどうしていきたいかを書くといいでしょう。
実証型レポート
実証型レポートについて解説します。
実証型レポートとは
実証型レポートとはある仮説に基づいて実験や調査をし、実証するレポートのことです。実験・研究・調査レポートは実証型レポートに属します。実験や研究のレポートは実証型レポートの構成に沿って書くことが多いのではないでしょうか。
実証型レポートは【序論】【本論】【結論】の順に書き進めていきます。例を挙げると、序論では実験の目的やテーマを書き、仮説を立てます。レポートテーマの前提情報も書いておきましょう。本論では、実験方法・実験内容を書いていき、実験結果を表やグラフにまとめましょう。実験方法は実験日や使用した材料・手順などを詳細まで書くことをおすすめします。
結論はレポート全体をまとめる役割を果たします。
実証型レポートの結論の書き方
実証型レポートの結論は考察に近いと思ってください。実験のテーマや実験内容を振り返り、実験結果をまとめます。ここまでは一般的なレポートと変わりはないでしょう。次に、序論で仮設した内容と実験結果を比較してどこが合致してどこが間違っていたのかを論理的に説明します。仮説と結果が違った場合は、なぜ違ったのかを明確にし今後どう生かすかを書きます。
実証型レポートの結論は、序論と本論のまとめを書き、仮説と結果がどう違ったのかを書きましょう。