論証型レポート
最後に、論証型レポートについて解説します。
論証型レポートとは
論証型レポートとは与えられたテーマに対して、文献の情報を頼りに論理的に答えを導き出すレポートです。人文学などの文学系で出されるレポートではないでしょうか。ほかのレポートと同様に【序論】【本論】【結論】を書いていく構成です。
序論では与えられたテーマに対する結論を先に述べます。結論を先に述べて、なぜそうなったかの過程を本論で説明する流れです。序論で書く結論の内容はシンプルに書くことがポイントです。
本論では、「レポートのテーマがなぜ序論に書いた結論になったのか」を説明していきます。テーマに対して自分がどの立ち位置で考えたのか、参考にした情報はどんなことが書かれていたのかを論理的に説明していきます。この時、相手から質問されそうな内容も検討し、本論に盛り込んでおきましょう。結論では本論の要約をします。
論証型レポートの結論の書き方
論証型レポートの結論は、本論の要約と今後の課題について書きましょう。序論で書いた自分が主張した内容と結論が同じであることを確認することが大切です。まず、レポートのテーマと調査した内容を要約していきます。そして、今後の課題や反省点、水平展開などレポートを通して次に生かしていきたいことを書きましょう。
結果・考察・結論の違い
レポートの終盤に結論・考察・結果を書くことが多いでしょう。それぞれがどんな意味で、レポートではどんな内容を書けばいいのか曖昧な方が多いのではないでしょうか。結論・考察・結果の違いについてご紹介します。レポートを書く流れとしては【結果】→【考察】→【結論】が望ましいです。
結果の意味
ある原因や行為から生じた、結末や状態。また、そのような状態が生じること。
(引用元:結果の意味|goo辞書)
結果は実験・調査・研究の結果のみを書きます。レポートの場合、実験などの結果を表やグラフにまとめると読みやすくなるでしょう。
考察の意味
物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。
(引用元:考察の意味|goo辞書)
考察は結果を基に分析し、理由や原因を追求することです。なぜそのような結果になったのか、なぜ仮説と違う結果になったのかなど「結果から分かる疑問」を論理的に説明します。
結論の意味
考えたり論じたりして最終的な判断をまとめること。また、その内容。
(引用元:結論の意味|goo辞書)
結論は、レポート全体のまとめにあたる部分です。レポートの目的、結果、考察を読み手に分かりやすくまとめる必要があります。また、今後の課題や、目標なども最後に盛り込むと良いでしょう。
まとめ
レポートの結論の書き方を種類別にご紹介しました。レポートには書き方が4種類ほどありますが、基本は【序論】【本論】【結論】の順に進めていきます。結論はレポートの締めの部分にあたり、だらだらと書く章ではありません。これまで述べてきた内容を相手に分かりやすくまとめなければいけません。結論の書き方がレポート全体の評価に関わってくるかもしれないので、結論の書き方はしっかり押さえておきましょう。
参考
レポートの種類とポイント 情報活用基礎「図書館活用法」(2019)|大阪大学附属図書館
説明型レポート大公開|慶應通信のレポートの基礎となる説明型レポートを全公開します
【実習レポートの感想の書き方】今すぐ短時間でうまく書く方法|トモヤログ
保育園や福祉施設の実習レポートの書き方。反省、感想、学んだことのまとめ方【保育学生の実習ガイド】|保育士就活バンク