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レポートのまとめ部分である「考察」。どんなことを書けばいいか悩んでしまってなかなかレポートが進まないことはありませんか? そして、レポートの最後に書く「考察」「結果」「結論」。どれも同じ意味だと思っていませんか?
この記事ではレポートの「考察」の書き方を解説するとともに、「考察」「結果」「結論」の違いについても解説します。また、記事の後半では一般的なレポートの構成も説明します。考察の書き方が分からない、結果や結論の違いについて知りたい方は参考にしてください。
もくじ
考察の書き方
「考察」とは、レポートの「目的」と「結果」を論理的に分析して自分の考えを述べることをいいます。では、どのように書き進めていけばいいのでしょうか。書く手順を説明します。
事実を分かりやすく述べる
考察で重要なことは事実を正確に分かりやすく書くことです。大同大学の土木・環境専攻の「レポートの作成方法」に参考になる留意点があるのでご紹介します。
・実験の結果から何がわかるか、どのようなことが考えられるか、また仮説や仮定があれば
その妥当性(正しいかどうか)について書く。
・得られた結果の妥当性を記し、問題があればその原因を究明する。
・考察には根拠がなければなりません。推量的考察は避けて下さい。
・実験に対する批判(反省)や改良案も根拠があれば記した方がよい。
・考察は感想ではない。
(引用元:レポートの作成方法|大同大学土木・環境専攻,P6)
考察は結果から見えてくる原因や自分の考えを書くところであって、感想を書くところではありません。もし、感想を書きたい場合は「感想」「あとがき」など別の項目を作りましょう。
今までの内容をまとめる
考察の書き始めは今までの内容をまとめることからスタートしましょう。
- レポートの調査目的は何か
- 調査結果はどうだったか
- 調査結果から分かること
また、あなたが調査した結果と比較できる物事があれば考察しやすくなります。
例えば、「2016年の調査結果は○○だが、今回の2019年の調査結果は○○という結果となった。2つの結果を比較すると、○○という傾向である。」
上記のように、今回の調査結果と以前の調査結果を比較することで論理的な考察を書くことができます。
結果から一般的な認識を書く
考察は自分が思ったことを書けばいいというわけではありません。結果から推測できる一般的な考え方を書いた方がいいでしょう。20代と30代にアンケートを取ったという内容で例えてみましょう。
「この調査結果から20代よりも30代の方が○○だということがわかる。一般的に年齢を重ねるごとに○○になり、このような結果になったと推測される。」
調査結果と一般的な考え方を書くことで、読者が理解しやすくなります。
仮説と結果を比較する
レポートは下記のとおり書いていくことが多いでしょう。
- 目的やテーマを決める
- 仮説を立てて、実験・調査を行う
- 実験・調査結果をまとめる
- 考察と感想を書く
考察はレポートの初めに書いた「仮説」と、実験・調査の「結果」との比較が大切です。仮説と結果がどれくらい違ったのか比較し、目的を達成できたのか、次の実験・調査にどう生かせるのかを書くと良いでしょう。
新しい事実を書かない
レポートの考察はあくまで「結果」に基づいたものを書かなければいけません。レポートの内容に近くても実験・調査以外のことは書かず、レポートの目的・仮説・結果で触れたことだけを書きましょう。