レポートの考察の書き方!結果や結論との違いとは? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

レポートにおける考察・結果・結論の違い

レポートを書く際に「考察」「結果」「結論」はどれも似たような意味だと思っていませんか? 実は「考察」「結果」「結論」は言葉の意味が違い、レポートで書く内容もまったく異なります。それぞれの意味を理解することで正しいレポートを書くことができるでしょう。

考察の意味

物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。

(引用元:考察|コトバンク

考察とは、結果の原因を自分で考えて述べることをいいます。レポートは自分で仮説を立てて、実験や調査を行います。その結果から、正しい結果や正しくない結果、新しく発見したいことなどをまとめていきます。

  • 実験がうまくいかなかったポイント
  • 実験が成功したポイント
  • ほかの実験や調査との比較

などを自分なりに考えて書いていくといいでしょう。結論や結果に比べ、自分の考えを書けるので堅苦しくなく書くことができるでしょう。

結果の意味

ある原因や行為から生じた、結末や状態。また、そのような状態が生じること。

(引用元:結果|コトバンク

レポートの結果は実験や調査をした「結果」のみを書きましょう。まず実験結果や調査結果を表にまとめ、その表からグラフを作ればより見やすくなります。表やグラフを使うことで、結果の数字だけでは見えなかった部分が見えてくるかもしれません。

また、グラフや表に番号やタイトルを付けることを忘れないようにしましょう。「結果」はあくまで結果のみを書き、結果から分かったことなどは考察や結論に書くことをおすすめします。

結論の意味

1 考えたり論じたりして最終的な判断をまとめること。また、その内容。「調査の結論を出す」

2 論理学で、推論において前提から導き出された判断。終結。断案。⇔前提。

(引用元:結論|コトバンク

結論は実験や調査結果を最終的にまとめることです。レポートを書く際には「結果」→「考察」→「結論」の順番になります。結果は実験や調査で行ったことを書き、考察は自分なりに考えたことをまとめ、結論は結果・考察を踏まえて良かった点や悪かった点を書き、最終的に何がいえるのかを書きます。

立命館大学国際関係学部の「論文・レポートの書き方」に結論を書くときの4つのポイントが記載されているのでご紹介します。

<1>本論で展開したことを抽象化して簡潔にまとめること

<2>序論の問題提起に答える。もしくは序論で予告した主張を再確認すること

<3>解答を出し切れなかった疑問、取り上げなかったが将来の課題としたい問題を明らかにすること

<4>結論は、本論で論じた内容を基づいて、何が解明され、何が課題として残ったのかを記載

し、本論で論じていないことは書かないこと

(引用元:論文・レポートの書き方|立命館大学国際関係学部,P6

結論では、レポート以外の内容は書かないようにしましょう。また、結論の最後にまだ解明されていないことや今後の課題についても書いておくといいでしょう。

一般的なレポートの構成

考察をうまく書くにはレポートの全体的な構成が重要なポイントです。レポートの構成ができていないと、何を考察していいのか分からなくなるでしょう。一般的にレポートは下記のような構成になっています。

タイトル レポートのタイトルや名前などを書きます。

どんな内容が書かれているのか一目で分かるタイトルにしましょう。

序論 レポートのつかみの部分です。これからどんなテーマや目的で実験・調査を行うか書きます。過去にどんな実験をやったかなどを書くといいでしょう。
仮説 これから実験・調査する内容の仮説を自分なりに立てていきます。

根拠となるものや過去の調査結果などがあれば仮説も立てやすいでしょう。

本論 調査規模・実験方法・期間などを詳細に書きます。図や写真があれば分かりやすい本論になるでしょう。
結果 実験・調査結果を書きます。図やグラフ、表を使って分かりやすく書きましょう。結果以外のことは書いてはいけません。
考察 実験・調査結果を踏まえて自分の考えを述べましょう。過去の調査結果とも比較をして、論理的にまとめることが重要です。
結論 結果と考察をまとめていきます。また、序論で書いたテーマや目的、仮説とどれほどの相違があったのかを書きます。

最後に今後の実験・調査をどのように進めていきたいかを書きましょう。

参考文献 レポートを書くにあたり、参考にした書籍やインターネットサイトを参考文献に記載しましょう。

(筆者作成)

まとめ

レポートの考察の書き方についてご紹介しました。考察は実験の内容と結果をまとめ、自分の考えや過去の研究と比較することで事実を分かりやすく述べることが大切です。また、「考察」「結果」「結論」はどれも似ている意味のようでまったく異なるものです。レポートの構成は「結果」→「考察」→「結論」の順が望ましく、それぞれの単語の意味をしっかり理解しておきましょう。

参考

考察の書き方とポイント5つ|意味|レポート|感想との違い|Tap-biz

「考察」の意味とは?論文やレポートでの書き方・例文|Mayonez

「考察」の意味とは?類語やレポートの考察の書き方【例文つき】|TRANS.Biz

考察とはなにか 書き方とポイント 考察・結果・結論の違い|マナラボ

レポートの作成方法|大同大学土木・環境専攻

論文・レポートの書き方|立命館大学国際関係学部

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masaaki

【職業】 会社員/フリーライター 【経歴】 地方国立大学卒業後製造工場に就職。現在、サラリーマンとして働く一方ライターとして活動中。2児の父。個人ブログを1つ運営中。 【趣味】 ・子供と遊ぶ ・読書 ・野球(観戦とプレー両方) 【得意分野】 ・家事 ・育児 ・教育 ・就職/ビジネス関係 ・スポーツ関係