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年々国際化が進んでいる日本において、社内公用語を英語にする企業が出てくるなど、外国語習得の重要性が高まっています。英語だけでなく、さまざまな言語や語学に興味のある学生が進学する外国語学部ではどんなことを学び、就職先や進路の選択肢にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、外国語学部の就職事情や在学中に取っておきたい資格について紹介します。
もくじ
外国語学部とは?
そもそも外国語学部とはどのような学部なのでしょうか。外国語学部を設置している大学は全国にありますが、専攻やコースは大学によって異なり、学習内容や分野も大学独自のカリキュラムが組まれています。まずは、外国語学部とは何を学ぶ学部なのかをメリットと一緒に紹介します。
何を学ぶところ?
外国語学部を設置している人気大学の一つである上智大学には、外国語学部について以下のような記述があります。
外国語学部とはFaculty of Foreign Studies、直訳すれば外国研究学部です。実践的な「ことば」のトレーニングによって体得する外国語運用能力を武器に、グローバル社会が求める新しい「知」を切り拓きます。また、単なる「語学」にとどまらず、的確な運用能力を駆使して言語学や地域研究などの専門分野を体系的に学び、言語運用能力と専門分野を融合して多角的な研究を行います。
(引用元:外国語学部 | 学部・大学院 | 上智大学 Sophia University)
外国語学部とは、文字通り外国の言語について学ぶ学部ですが、それ以外にも言語学や地域研究など、言語運用能力と専門分野を養うための学部でもあります。外国語を学ぶには会話や文法などのスキルも大切ですが、言語をしっかりと理解するためにも言葉の由来や文化背景の知識を深めることも重要です。
外国語の言語の成り立ちや文化、歴史についても掘り下げていきますが、英語だけでなく中国語やフランス語など、さまざまな言語の学部があります。大学によっては海外留学制度を設けており、在学中に異文化に触れる機会を持つこともできます。「将来は外国の人と一緒に働いてみたい」「外国語を理解して視野を広げたい」という方にとっては、魅力的な学部といえるでしょう。
語学のスキルを習得するチャンスも
外国語学部では、英語はもちろん、スペイン語や中国語、フランス語など、さまざまな外国語を学ぶことができます。大学のカリキュラムには実践教育も含まれていることから、語学のスキルを習得し、言語系の資格を取得しやすいというメリットがあります。外資系企業の採用基準にもなるTOEICだけでなく、英語の教員免許や学芸員など、選択した語学の上位検定試験を目指すことも可能です。
語学研究に力を入れている大学もあれば、ビジネスツールとして資格取得支援を設けたり、カリキュラムで語学力向上を目指す工夫がなされている大学もあります。外国語学部に進学する際には「語学を使って将来何をしたいのか」についても考えるようにしましょう。英語力を生かしたい場合は実践教育や留学制度が充実している大学を、言語研究をしたい場合は言語理解に関する専門教員が充実した大学を選ぶのも1つの方法です。