中卒でも大学へ進学する方法は?「高卒認定」の注意点も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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最終学歴が中学校卒業の人が、大学に進学する方法はあるのでしょうか。たとえ中学卒業資格だけでも、高卒資格を取得したり、大学に進学することは十分可能です。まずは自分のレベルに合わせて少しずつ勉強をすることで、大学を卒業することもできます。今回は、中卒から大学へ行くまでの方法や、大学受験資格である「高卒認定試験」の注意点について紹介します。

中卒で大学へ進学する方法

中卒で大学へ進学には、まずは大学受験資格を取得するのが第一です。大学によって受験資格の基準は異なりますが、高校卒業と同等の資格を得ることができれば、大学へ進学する道が開けていきます。それでは、大学受験資格を取る方法について、具体的に紹介します。

まずは大学の受験資格を取得する

文部科学省によると、大学に入学するには、次のような条件があります。

  • 高等学校または中等教育学校を卒業した者
  • 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者

参考

大学入学資格について:文部科学省

中卒者が大学進学をするためには、前提として受験資格を満たす必要があります。最終学歴が中卒扱いのままでは、大学へ進学することはできません。まずは高校卒業資格を得るか、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)に合格する方法を考えるのがいいでしょう。

通信制の高校へ通う

中学卒業後に高校に進学しない理由はさまざまあるでしょう。家計を支えるために職に就いたり、家族を支えるために家にいたきりになる必要があるなど、事情は個人によって異なります。しかし、それでも大学へ進学したいという方におすすめの方法が、通信制の高校へ通うことです。

通信制の高校には全日制のようにしっかりとした時間割があるわけではありません。自分のペースで勉強を進めることができます。忙しい場合は空いている時間を学習時間に充てることができるため、さまざまな事情にも対応できます。通信制の高校の場合は、年に数回学校へ通う「スクーリング」という制度があるため、志望先の高校の制度をあらかじめ調べるのがいいでしょう。週に数回、年に数回など、学校によってスクーリングの回数は異なります。

また、学費や年数も学校によって異なりますので、無理なく通える学校を選びましょう。晴れて通信制の学校を卒業すれば、大学受験資格を取得することになります。

全日制の高校・夜間学校へ入学する

中学校卒業後に期間が空いた方や、昼間に働いている社会人の方にすすめなのが、夜間の高校に入学することです。一般的には4年間かけて卒業することになりますが、通信制の高校よりも学習定着率が早く、カリキュラムによっては3年間で卒業することも可能です。

夜間学校と同様に、全日制の高校も年齢制限がないため、卒業資格を取得するために入学するのも一つの方法です。しかし、全日制の高校は10代の現役学生がほとんど。コミュニケーションを取るのが難しいと考えるのであれば、比較的年齢層が高い夜間学校や通信制の高校へ入学するのがいいでしょう。

高卒認定試験に合格する

前述したように、文部科学省は大学受験資格として「高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者」と定めています。高卒認定試験は中卒でも受けることができるため、高校へは行かずに高卒認定試験のための勉強をして試験に合格すれば、大学受験資格を得ることができます。

試験だけなので学力が重視されますが、独学でも合格できる試験ですから、自分のペースで学習したい方におすすめです。2019年度は、8月と11月の年2回、試験が行われています。

受験資格取得後は予備校へ通う

大学に進学するための受験資格を取得する方法について紹介してきましたが、大学に合格するためには、受験資格を取得するだけでなく、大学入試にも受からなくてはいけません。大学入試は、受験難易度が高いケースもあります。自分の希望する大学について調べた上で受験対策を進めていきましょう。

受験資格を取得した後は、独学でなく、予備校などで通うのもおすすめです。大学の場合は生徒の年齢層にも幅があるため、予備校や塾へ通うことで受験者同士で交流を深めることができるでしょう。