人が社会に参加するときに大切なものは、その人がすでに獲得している知識や経験だということに異論を唱える人は少ないでしょう。その経験や体験の1つとして海外への留学に注目した場合、これは望んで簡単にできるものではありません。人一倍の努力はもちろんのこと、経済環境や周囲からの応援もあってようやく成立するものです。
また、留学先から受け入れを許可されてはじめて留学ができます。そこまでの道程は実力に加えて運に左右される面もあります。その意味で、留学は貴重な体験の1つです。留学経験者について労働市場では、受け入れ側の企業からの視線も熱を帯びてきているようです。
当記事では、留学した個人がどれほどまれな経験を積み、就職活動で企業側からどれほどその留学経験が評価されるのかについて解説していきます。
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もくじ
文部科学省が公表した「社会環境の変化と求められる人材像」と留学で育めるもの
文部科学省によって公表されている「社会環境の変化と求められる人材像」には、当テーマの分科会で産学と文部科学省の連携の重要性を改めて確認し、その上で優れた人材育成のための共通認識として変化の時代に沿った人材像が提示されました。
分科会においては、今後当該分野に進む若者が直面する産業環境を念頭に、分野ごとに求められる人材像が議論された。その結果、各分野の相違以上に、共通に指摘される要素が浮き彫りになったことが特徴的である。具体的に列挙すれば、例えば、次のとおりである。
- 当該分野の専門知識の土台となる「各分野における基礎的な知識」の徹底的な理解。
- 産業のグローバル化に伴い、多様な地域で、様々な人々と一緒に仕事をしていくための「グローバルな感覚(注1)」の素質。
- 開発から商品・サービスまで、一連のバリューチェーンを俯瞰しプロジェクトを遂行していく「マネジメント力」
- 学んだ知識を現場に適用し有効に活用していくための能力として、「課題発見・解決力」、「コミュニケーション能力」等、いわゆる「社会人基礎力(注2)」として括られる要素。
(引用元:1.社会環境の変化と求められる人材像|文部科学省)
(注1)「グローバルな感覚」には、単に言語能力や海外の知識にとどまらず、自国の文化や伝統の理解に基づく自己認識や、人類や環境など地球社会規模での調和・共存という視点に根ざした、あたたかい配慮といったことも含まれる。
(注2)社会人基礎力とは、職場や地域社会の中で仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力をいい、経済産業省では社会人基礎力を、「前に踏み出す力(主体性・働きかけ力・実行力)」、「考え抜く力(課題発見力・計画力・創造力)」、「チームで働く力(発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力)」として、12の要素からなる3つの能力として定義し、共通言語として発信している。
(引用元:1.社会環境の変化と求められる人材像|文部科学省)
引用部から求められる人材像を端的にリスト化すると、以下のようになります。
- 各分野における基礎的な知識
- グローバルな感覚
- 課題発見・解決力
- コミュニケーション能力
当該分科会が打ち出した人材像は、海外留学で個人が体験するプロセスの過程で培われる力と留学に対して前向きであるという資質が、合致しているように考えられます。項目ごとに、留学のどのような過程で得られるのかを確認していきます。
各分野における基礎的な知識
留学の資格を得るためには、日常の学力が問われます。学校教育で必要だとされる各学科のそれは、産業界の基礎となる学力でもあり、留学資格を得た人はそれなりの学力を備えていることが前提となっています。
グローバルな感覚
留学生にとっての一番の収穫は、日本の文化や習慣、社会システムなどを基準にして留学先の異文化を体験することです。それは留学生に大きな影響を与えることになります。宗教観や思想などでも、違和感や刺激を得られるでしょう。
日本にいては得られない異文化体験をすることで、日本人である自分に気づき、さらにはジレンマやストレスを感じることになるでしょう。世界が多様であることをリアルな体験として学ぶことになります。
マネジメント力
留学前からですが、留学生には自分でしなければいけないことが多々あります。
出発前には友人や家族がいて、いろいろとサポートしてもらうことができますが、現地に行けば自身で自己管理するよりほかに手段がありません。
この過程で、自己管理の大切さを存分に知ることになるでしょう。大変な苦労ではありますが、これも留学生のみが経験できるポイントでしょう。
課題発見・解決力
課題発見・解決力も、異国の地で自立し、目の前の問題に向き合う過程で獲得することができます。思うようにならない環境の中で、何をするべきか、どう解決すべきかを絶え間なく考えることで日々成長していきます。留学にはそういった個人を成長させる要素もあります。