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英検準1級に合格するための第一歩は、出題される傾向を正しく把握することです。英検準1級の一次試験も2級や3級と同じようにリーディングとライティング、リスニングで構成されています。この記事では、特に対策が難しいとされているリスニングの出題傾向と、対策のコツを解説します。過去問を解くといった対策を始める前の準備として、英検準1級のリスニング問題の概要をチェックしておくことがおすすめです。
もくじ
英検準1級のリスニング問題とは
英検準1級のリスニングは、外国人同士が日常的に話すスピードで問題が出題されます。そのため対策が難しく、多くの受験者が得点を取りこぼしてしまうといわれています。英検準1級の対策のために身につけておくべき知識として、まずはどのような問題が出題されるのかを確認していきましょう。
リスニングの特徴
英検準1級のリスニングは大学中級程度のスキルが求められます。また、海外の社会的な問題が出題されるため基本的な英語力だけでなく、どれだけその文化を理解しているかも合否を分けるポイントとなります。
リスニングは一次試験でリーディングとライティングの後に行われ、試験時間は約30分です。1分あたり150語前後と、かなり速い印象を覚えるスピード感で音声が流されます。
各問題の内容
英検準1級の問題の内容は「会話の内容一致選択」「文の内容一致選択」「Real-Life形式の内容一致選択」という3つの構成で作られています。いずれも内容一致選択問題であることには変わりありませんが、質問の形式が違うという点には注意が必要です。
会話の内容一致選択問題
スピーカー2人の会話を聞き、その後ナレーションによって問われる質問に回答する形式です。英検2級と比較するとナレーションによる質問の難易度はさほど差がないものの、スピーカー2人の会話の長さが1.5倍ほどになっており、聞き取るだけでなく記憶しておくことが難しいという違ったスキルが求められます。
文の内容一致選択問題
ナレーションの発言を聞き、ナレーションによる質問に答える形式が用いられています。英検2級でも同じ形式の問題が出題されていましたが、英検準1級からはナレーションの質問が2つ続くという点が特徴です。
Real-Life形式の内容一致選択問題
英検準1級から出題され始める問題形式です。そのため、これまで英検を受け続けてきた子供でも事前の対策が必要となります。
Real-Life形式の内容一致選択問題とは、 問題用紙に書かれた“Situation”と“Question”を10秒間で理解し、その後スピーカーで説明音声を聞き、適切な選択肢を選ぶという流れになります。問題自体は決して難しいわけではないため、事前の対策を行えていれば大きな得点源にできる構成です。
合格するための目標点
英検準1級に合格するための目標点は、リーディングとライティング、リスニングの全体で86点中57点とされ、全体の66%ほどの正解率が求められます。また、リスニングの配点は29点であるため最低でも20点ほどの得点が必要となります。
この正解率はあくまで最低限の数値であるため、全体で70%ほどを正解するつもりで準備をしておく必要があります。
参考
英検準1級リスニング対策|3つのコツで合格点を勝ち取れ!|ESL club