エンべデッドシステムスペシャリストとは?受験情報を紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


Warning: Undefined variable $beforeIndex in /home/sekaisha/cocoiro.me/public_html/wp-content/themes/cocoirocareer/functions.php on line 1003

「エンベデッドシステムスペシャリスト」という資格をご存じでしょうか? IT分野で役立つ資格として注目されていますが、資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。今回はエンベデッドシステムスペシャリストの概要や試験内容、取得するメリットについて紹介します。

エンべデッドシステムスペシャリストとは?

エンベデッドシステムスペシャリストは、IoT機器に入っている「組み込みシステム」を作り上げるエンジニア向けの資格です。IoTは「Internet of Things」(モノのインターネット)という意味を持ちます。

エンベデッドシステムスペシャリストは、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせながら組み込みシステムを構築しするのが仕事。対象物をインターネットと接続させ、対象物のデータをサーバー上で処理していきます。

エンべデッドシステムスペシャリストのレベル・難易度について

エンベデッドシステムスペシャリストの資格を取得するためには、毎年春に行われている試験に合格する必要があります。資格取得の難易度やレベルはどれくらいなのでしょうか。

レベルはどれくらい?

エンベデッドシステムスペシャリストの試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施しています。情報処理推進機構は経済産業省管轄の独立行政法人で、国家資格として扱われています。情報処理推進機構では、エンベデッドシステムスペシャリストをはじめとした情報処理技術者試験を実施していますが、それぞれの試験区分に「スキルレベル」を設定しています。スキルレベルは1〜4段階となりますが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は最も難しい「4」に設定されており、試験レベルは高いといえるでしょう。

難易度について

エンベデッドシステムスペシャリストの試験レベルは高いと前述しましたが、2018年に行われた試験は、応募者数4,646名に対し、合格率は17.8%となっています。そのため、難易度は他の区分の試験と比較しても高い傾向にあることが分かります。

参考

エンベデッドシステムスペシャリスト試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要

エンべデッドシステムスペシャリストを取得するメリット

この資格を取得すると、多くのメリットを得ることができます。具体的なメリットの内容について紹介します。

転職時にITスキルとして評価される

転職活動時に高い技術力を証明できます。企業側としても、教育費の削減や戦力になる人材を確保できるメリットがあるため、採用後はすぐにITスキルを活かすことができるでしょう。

特に、組み込みシステムを開発する企業からは、高い評価を得られるでしょう。「将来は組み込みシステムを開発している企業に転職したい!」と考えている方は、取得することで有利に働く可能性があります。キャリアアップを図ることもできるでしょう。

独立して働くことができる

資格を取得してフリーランスを目指したいと考える方もいるかもしれません。エンベデッドシステムスペシャリストは、フリーランスとして仕事をする際に、技術の証明するものにもなります。近年はフリーランス向けのIT系の仕事は多数あり、エンジニアの需要は高い傾向があります。フリーランスとして生計を立てていくことも十分可能でしょう。

エンべデッドシステムスペシャリストの試験内容

エンベデッドシステムスペシャリストの試験で求められる水準や、主な試験内容について紹介します。

エンベデッドシステムスペシャリストに必要な知識

エンベデッドシステムスペシャリストの試験では、以下のような技術水準を求めて試験問題が作られています。

要求される機能、性能、品質、信頼性、セキュリティなどをハードウェアへの要求とソフトウェアへの要求に適切に分解し、最適な組込みシステムとして実現するため、次の知識・実践能力が要求される。

(1)   機能仕様に基づき、ハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを実現し、組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できる。

(2)   特定の技術・製品分野についての高度で専門的な知識、開発経験を基に、開発する当該分野の専門家から技術上の知識を獲得して、組込みシステム開発の各工程に反映できる。

(3)   組込みシステム開発を行う上で効果的な開発環境の構築と改善ができる。

(引用元:エンベデッドシステムスペシャリスト試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要

組み込みシステム開発における知識や実践方法を理解する力が、エンベデッドシステムスペシャリストの試験には必要になるでしょう。

主な試験内容

試験は午前中に共通知識を問う試験が50分、専門知識を問う試験が40分行われます。前半は「テクノロジー系」「マネージメント系」「ストラテジ系」の3つの分野から問題が出され、4つの選択肢から選ぶ形式です。また、午後は記述式の試験が計210分間行われます。出題範囲は以下の通りです。

【午後の試験 出題範囲】

組込みシステムの設計・構築に関すること

組込みシステムのソフトウェア設計に関すること

組込みシステムのハードウェア設計に関すること

(引用元:エンベデッドシステムスペシャリスト【試験日】合格率や難易度 | 資格の一覧 JQOS.jp

全ての試験において、100点満点中60点以上を取る必要があります。