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私、ミコは大学4年生の2月、留年することを決意した。
入社予定だった企業の内定をお断りさせていただき、大学5年生になることにした。
「留年」というと、多くのの人に遊びすぎて取得単位数が足りなくて留年したと思われた。
私の場合、あえて留年したのだ。そう、あえて。
これまた、あえて留年したと言うと、言い訳しているみたいで余計みじめな感じにもなる。
今回の記事では私がなぜ留年したのかを説明したい。
私の留年は「単位が足りなくて留年」ではないことを誰かに知ってほしい。
そんな私の承認欲求を満たすための記事である。
もくじ
なぜ、留年したのか
不足単位を2単位だけ残し、留年した。
内定先の企業に、内定辞退の電話をかけた。
日本特有の就職活動に参加してみたかった
1つ目の理由は日本で就職活動を行ってみたかったからである。
どうしても日本独特の就職活動なるものを経験したかった。
大学卒業予定者が一斉に就職活動を行うモノに参加したかった。自分の市場価値を測るために、参加してみたかった。
日本の就職活動は大学受験と同じで競争のようなものだ。日本式の就職活動に参加し、大きな企業から内定をもらえれば家族、友達、知り合いから認められると考えていた。
高校時代、ろくに勉強をせず成績がほぼ最下位であったとしても人気のある大企業から内定がもらえる。
大学時代アルバイトばかりして、海外に行ったりフラフラしていても内定がもらえる。
日本式就職活動において内定をもらうことで、自分の生き方は間違っていなかったという事を証明したかったのだ。
「勉強していないと良い大人になれない」、「大学生の本業は学業である」みたいなカタイ考えをぎゃふんと言わせたかった、見返したかったのだ。
ソツギョウロンブンを書きたかった
2つ目は「卒業論文」を書きたかったからである。
これを話しても理解されることは少ない。
友達や就活における人事に話しても「そんなわけないでしょ(笑)」、「冗談でしょ(笑)」と言われる。多くの学生が卒業論文に関してマイナスなイメージを持っている。
書かなくて良いなら書きたくはないとみんな言う。
しかし、私は書きたかった。私の大学は卒業論文が必須ではなかったが、書きたかった。
書きたかった理由も、大学の醍醐味だからとか、自分の研究を残しておきたかったとかそういうのではない。自分のゼミ(研究室)の先生に対してお世話になりました的な考えで卒業論文を書きたかった。
完全に自己満足である。
決して先生が私に卒業論文を書いてほしいと言っているわけでもない。
私の自己満であり、完全な一方通行。
しかし、私の私にしかできない考えで論文を書き、先生に何か「気づき」を与えられるような論文を書くことで、恩着せがましいが、ちょっとでもちょっとでもちょっとでも先生の役に立てばと考えた。
私の大学の場合、2年背になるとゼミでの授業が開始する。通常3年間所属するが、私は5年所属している。先生の中でも1番長い生徒だそうだ。
沢山迷惑をかけたが決して怒らない先生、怒らないところが怖かったが、お世話になった。
また、卒業するために卒業論文は必須ではないが、卒業論文を書かなければゼミは退出しなければならない。それは嫌だった。
そんなこんなでゼミナール、卒業論文が私の留年の後押しをした。
志望動機の浅い企業で働きたくなかった
3つ目の理由は、内定を頂いていた企業で働くことを、迷っていたからである。
アメリカ留学中、アメリカで行われた就活イベントにて日系のIT企業から内定を頂いていた。帰国して大学を卒業し、就職する予定であったが、「本当にこの企業で働くべきか」ずっと悩んでいた。働いてみないと分からないとは思うが、「ここで働きたい!」という気持ちも弱かった。
アメリカで行われた就活イベントでは、2日で内定を頂いた。すごく早かった。面接を3回、1日目1回、2日目に2回行い、内定が出た。その時は内定が出たことが嬉しくてそこで働いてみようかと思っていたが、時間が経つにつれて「本当にこの企業で働くのか?」という迷いが出てくる。
そもそもITに興味があったのか、最初はシステムエンジニアとして働くと言っていたが、正直やりたくはない。3-5年間システムエンジニアとして働いて、5年目にITコンサルタントになり営業を行う。
本当にそれで良いのか?・・・
就職活動には自己分析(自分は将来どうありたいのか、現在はどうか、過去はどうだったか分析、把握すること)が大切だというが、一切行っていない。
もう1回自分と向き合って考え直そうという気持ちから2月に内定を辞退した。
これら3つが私が留年を決意した理由である。