【AO入試】評定平均はAO入試の合否には関係があるの? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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AO入試の拡充等、2020年から大学入試が大きく変わります。当記事ではAO入試での評定の合否への影響や、合格するためのポイントなどについて解説します。今後はこれまでの学力主体の入学試験から、学力だけでは測れない「学力の三要素」を重視した試験が大きなウエイトを占めることになります。

AO入試で評定平均は合格に影響する?

AO入試は学生の個性や実績などを評価対象とし、学力だけで合否を判定するものではありません。しかし希望する大学によってはペーパーテストの結果や日々の学習の結果である評定平均も合否決定の対象となります。そこで評定平均と評定平均が合否にどの程度影響するのかを見ていきましょう。

評定平均の出し方

評定とは課題や定期考査の結果を教科ごとに評価したものです。評定は学生や保護者に通知される通知表、受験の際の調査書(内申点)として用いられます。

評定平均は教科ごとに評価された点数を足し、全教科数で割って平均化した数値のこと。小数点第二位を四捨五入して求めるので「3.5」、「4.2」などと記録されます。大学受験では高校1年生から3年生の一学期までの評定平均が確かめられます。そのため日々の課題の進捗や定期考査の結果が重要になります。

まずは選考基準として定められているかがポイント

評定は選考基準として定められている場合があります。慶応大学や早稲田大学など有名な大学では学部によって評定平均4.0を求められることも。また専門的な教育を重視する大学では、特定の教科の一定以上の評定が必要な場合があります。

大学はその教育目標やアドミッション・ポリシーによって最低限の知識レベルを持っていることを条件としています。入試要項をよく確認してみましょう。

評定平均が低すぎる場合は不利になりやすい

選考基準に評定平均が記載されていない場合は、高校生活での活動や実績、希望大学ごとのアドミッション・ポリシーに基づいた志望動機などが重視されます。

しかし評定平均が全く関係ないとはいえません。同じような実績・活動内容、面接での印象も申し分ない2人の学生のどちらかを評価する場合、やはり評定平均が合否に関わってくる可能性があります。あまりにも評定平均が低すぎると、やはり不利になるものです。

評定平均を上げるポイント

評定平均は主要5科目の他に、家庭科や体育などの副教科も含まれます。大学受験を目指すとつい、主要5科目ばかりに集中してしまいがちです。しかし評定平均は全教科の平均値を指します。副教科の課題を期日通りに提出する、試験でもきちんと点数を取るなど地道なことに手を抜かないようにしましょう。小さな積み重ねですが着実に評定は上がっていきます。

評定平均が低くてもAO入試に合格するには?

評定平均が低くても、AO入試で合格するポイントはいくつかあります。なぜならAO入試は学力だけを判断材料にするものではないからです。

高校時代を何に関心を持って過ごしてきたかを客観的・具体的に相手に伝えることが大切。それは部活動であったりボランティア活動だったりするでしょう。それらの活動から自身が何を学び取ったかを整理しておくこと。それがAO入試合格の一歩です。

リーダーシップ経験があるか

たとえば部長になった、生徒会長になったなど、何かしらのグループでリーダーを経験した人はぜひAO入試でアピールしてみましょう。

まずはリーダーとなった経緯から具体的な理由と根拠を整理していきます。リーダーになったきっかけは立候補したからか、推薦でされたからかでしょうか。一見すると消極的にも思える理由でも、どうして自身が選ばれたのかを考えることで価値観を整理することができます。

問題解決に貢献した活動があるか

大学の果たす大きな役割は「問題解決に貢献する」というものです。近年では高齢化社会やグローバル化、災害の復興など多くの問題があり、それらを解決できる人材育成が求められています。

問題解決は仮にリーダーでなくとも、また部やクラスといった組織単位でなくてもできます。自分なりの課題があり、それを分析してどのように解決したのか。具体的で客観的な視点で整理してみましょう。

継続して行ってきた「研究成果」があるか

自分の興味・関心のある分野で継続的に行ってきた研究も十分な強みになります。たとえば蚊の研究で世界的に有名な田上大喜さんは、妹のために中学から独自に蚊の研究を続けていたといいます。

自分なりの興味・関心に対応したテーマを持ち、継続的に行っている研究結果を論文としてまとめてみましょう。

客観的な評価・実績があるか

自分の実績を伝える場合「英語が得意なので語学力を活かして社会貢献したい」など主観的な表現になりがちです。そこに客観的な評価を入れると、ぐっと説得力が増します。たとえば語学力をアピールしたい場合はTOEICのスコアや英検の級を伝えます。特に数字や資格は誰が見ても分かる、客観的な評価・実績ですから積極的にチャレンジしましょう。

アドミッション・ポリシーに準じているか

アドミッション・ポリシーは大学の教育方針を定めたものです。入学者に求める能力や大学教育を通じてどんな人材を育成したいのかが記載されています。たとえば自立した女性リーダーの育成を目指す大学や、国際的なコミュニケーション能力のあるエコノミストの育成を目指す、などです。

AO入試だけに限ったことではありませんが、大学と学生の希望が一致しているかどうかも重要な合否ポイントになります。