日本の学校への編入が難しい場合も
文部科学省によると、インターナショナルスクールの小学部を卒業後に日本の中学校へ入学したり、小学部から日本の小学校、中学部から日本の中学校へ編入することは、原則としてできないということになっています。
インターナショナルスクールのなかには、学教法第1条に規定する学校(一条校)として認定されていないものも少なからずあり、そうした学校への就学させたとしても、法律で規定された就学義務を果たしたことにはならないのです。実際のところはインターナショナルスクールから日本の小中学校に入学、編入できるケースが多いようですが、インターナショナルスクールの高校を卒業した場合は、日本の大学を受験する資格を得ることができないことが多いようです。高校卒業資格を得ることができるインターナショナルスクールも近年では増えて来ましたが、まだまだ文部科学省に認可されていないところがたくさんあります。その為、日本の大学を受ける場合は、「高等学校卒業程度認定試験」(高認)を受ける必要があります。
出典: 6.子どもをインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について|文部科学省
まとめ
インターナショナルスクールには、ただ子供が英語を話せるようになるだけでなく、さまざまな価値観を吸収したり、質の高い教育が受けられるなど、子供の将来の可能性を広げられるようなメリットがたくさんあります。しかし一方で、費用の問題や日本と全く異なる文化が浸透していることなど、親と子供両者にとって障壁となりうる要素があるのも事実です。子供をインターナショナルスクールに通わせることを検討しているお父さんお母さんは、良い面と悪い面両方をしっかりと調べた上で判断しましょう。